HMC.1覇者まったりにインタビュー。 勝負へのこだわりや、来るMASTERCUP.4への展望を語ってもらった。
■戦略においては得意分野なので監督としてチームに貢献できると自負しています。
──第4回マスター富山杯が開催されることとなりました。今回初参加となると思いますが今大会に参加しようと思ったきっかけをお聞かせください。
まったり HMC.1の終了後の打ち上げでノリでまさかりさんにMASTERCUP.4に参加するとは言ってたんですが実際メンバーを探したところかなり強いメンツが集まったので参加を決意しました。福岡と富山の距離がネックだったんですが以前から参加してみたかったしHMC.1に富山勢が参加してくれましたし今回は参加しようかなと。
──過去様々な5on5の大会に参加や運営をされていると思われますが5on5の魅力は何でしょうか。
まったり 団体戦の中でも5on5は人数が多いので戦略性が生まれるのが1つ。シングルや3on3だとマンパワーでどうにかなってしまう要素が大きいですしそれ故に運やコンボミスが勝敗を左右しがちです。その点5on5だとそういった部分を戦略でカバーできるのが魅力ですね。団結して士気を高めれるという醍醐味もありますし、戦略においては得意分野なので監督としてチームに貢献できると自負しています。
──具体的にはどのような戦略があるのでしょうか。
まったり まずプレイヤーとしてはどんな大会形式にも限らず直前の野試合は一切しませんがデータ収集は欠かしません。自分の手の内は見せずに他の参加者の癖、投げ抜け率、1Pか2Pのどちらが得意か等を何気に振る舞いながらもしっかりチェックし大会でのプレイに反映させるように心がけてます。チームとしてはメンバーの性質を考えて先鋒にやらかし系のプレイヤーを起用する事が多いですね。あと相手のオーダーを口プレイで煽って自分のチームに有利な形に誘導したりと許される範囲であらゆる手を用います。HMC.1はこの手法でかなり上手く立ち回った結果の優勝だと思っています。個人的には段位戦や野試合の戦績を重要視する方もいますが自分は大会って出るからには勝利への意識は強いんです。記憶に残るプレイよりあえて後世に残る記録にこだわりたいですし、結果として地方予選を勝ち抜き闘劇本戦へ5回出場してますしね。ただ現状勝つために必要な若さや反応が自分には欠けてきているのを認識してます。だからこそそこを補うようにキャラ対策、人間対策等色々と考えて大会に望んでます。
──MASTERCUP.3の結果をどう思われましたか。
まったり 前評判は関西がかなり人気があったと思うんですけど俺も絶対関西が優勝すると思ってました。関西が闘劇09、MASTERCUP.3、HMC.1と優勝できなかったのはうまく新陳代謝出来てなくて閉塞感に包まれているんじゃないかと分析しています。結果を見ると若いプレイヤーを育てる土壌がある地域がそれぞれ優勝していますよね。関西はここ最近暗い話題が続いてますがメンストリュウが現役復帰したと聞きました。ブリブリやティッシュもんを育てたあの御方だけにこれからの関西に期待しています。TAG世代の者としては関西には強くあって欲しいです。
■いい結果を持って富山を去ることになると思います。
──「新陳代謝」という言葉がでましたが福岡鉄拳の世代交代についてお聞かせください。
まったり 軍鶏がトッププレイヤーだったんですが現在ほぼ引退状態でそれに代わる若手が台頭していると思います。上の層と融合してる奴等もいますしうまく連携が取れてるんじゃないでしょうか。埼玉ではシンペーさんを頂点に縦社会を作ってると思うんですが、福岡でのポジションは膝マスターと俺が収まってます。若いプレイヤー達が育ちやすい環境を作っていければと考えていますが跳ねっ返りが強い奴達が多いので大変です。環境作りはHMCという大会で少しでも若手も含め福岡のプレイヤー達が盛り上がればと思ってます。
──これからの5on5等イベントの展望をお聞かせください。
まったり バーチャファイター最大の大会であるVFRでは参加称号、優勝商品もなく名誉だけを争う大会で参加費が1人2,000~2,500円だったりするんです。それに比べて鉄拳の大きな5on5は色んな特典が付いて1人1,000円と正直安い。大規模な5on5の運営は大変なんですよ。大会へ向けての準備や手間を考えるとゲーセンやスタッフや自分にリターンが出ない。自分達HMCも大変ですがMASTERCUPは特に大変そうです。だからこそこれからの5on5は参加者が満足するコンテンツやクオリティが大事になってきてますね。その上で鉄拳プレイヤーが満足してもらえればと思いますが、現状でも結構頑張っているんですけどね。
──MASTERCUP.4に向けての意気込みをお願いします。
まったり 人生初の富山です。大会に参加するには自信を持って挑みたいと思います。勝つ以外は考えていません。いい結果を持って富山を去ることになると思います。あと美味しい魚、美味しいお酒期待してます。