7月某日、9.20『MASTERCUP.3 マスター富山杯』開催を控え、特別企画「マスター富山杯へ行こう!!」座談会が行われた。 後編ではマスター富山杯の見所や楽しみ方、今後の大会の可能性等語ってもらった。
◎ゲスト「こうすけ」/ 「 ノブ」 / 「 福士」 /「 じゃくらぁ~@鉄拳番長 」
■「普段絶対会えないプレイヤーと話せる距離にいる機会なんて貴重ですよ。」
──ここからは次回第3回マスター富山杯の見どころについて語っていきたいと思います。マスター富山杯は純粋な参加者だけではなく会場にはかなりたくさんのギャラリーが集まります。そこで皆さんの考える参加者視点と観戦者視点での大会の楽しみ方を語っていただきたいと思います。
こうすけ:第1回マスター富山杯の時に大船で鉄拳やってた時に一緒に遊んでたプレイヤーに会えたんですよ。何年ぶりかわかんないぐらい久々だったんだけどたまたま富山に居て観に来てくれたらしくてほんと久々だったから嬉しかったなぁ。
福士:俺も去年就職して鉄拳やめちゃった奴たまたま富山に居たみたいで来てたんです。やっぱ観に来るんですよ、でかい大会とかなかなか無いし。
こうすけ:雷神青木(*1)の名言だけど「鉄拳やってればいつか会える」だね、言った本人がいねーけど(笑)
ノブ:俺が思ったのは勝ち負け以外のモノがあるってのは大きいね。前回富山のプレイヤーでクソ面白い奴が居たよね。
番長:居たね、尊師(*2)でしょ?あいつ面白すぎた(笑)
こうすけ:あいつマジなんだったの(笑)
福士:アルカディア的にはあんなの絶対出せないですよ!絶対無理!
ノブ:ああいう変な盛り上がり方があってすげえ楽しかったね!不動(*3)さんの5タテで終わったけど相当盛り上がったよ、あれは闘劇にはできないと思う(笑)
番長:あのチームは今年も出るなら期待しちゃうね(笑)
福士:ああいうのがOKってのも魅力ですよね、そういう意味でギャラリーとプレイヤーの距離が近いんでしょうね、闘劇ってやっぱり壇上があってあそこってまた違う世界じゃないですか。
ノブ:あとベガヲ対富山勢とかね、ベガヲが負けたら飯おごりとかになってて1対9になってたりしてみんな盛り上がり方が異常だった(笑)
番長:距離が近いってのもそうだけどやっぱり触れ合えるってのは大きいと思うよ。たとえば自分が平八使いだったらノブが横に居れば話しかけちゃうよね。
福士:そうですね、モニターでしか観れない人が目の前に居るわけですからね。普段絶対会えないプレイヤーと話せる距離にいる機会なんて貴重ですよ、闘劇だとそうはいかないですからね。
ノブ:いろんな楽しみ方があるよね。5ON5ならではの戦略性とか単純に観てて楽しいしね。
こうすけ:5ON5って負けてもみんな観てるんですよ、そこは3ON3の大会とは違うかなって思った。
ノブ:闘劇って負けたら終わりなんだけど5ON5には「それ以外」があるというか。
福士:それを含めてギャラリーにも魅力がありますね、闘劇とは別の魅力って感じですけどどっちも観てて面白いと思いますよ。行ってみるに越したことはないし。
こうすけ:面白い試合とか多かったしね、去年とか確かぺこす(*4)対ブリブリのカードが最後だったんですよね?あれ綺麗にまとまったなーって思った。
福士:闘劇優勝者対関西最強プレイヤーであり東西対決だったり面白い構図でしたね。
■「関東もさすがに3連覇を阻止すべく強いチームが出てくるんじゃないかな」
──マスター富山杯も前回から更に関東対関西に限らず地域対抗戦の色合いが強くなりましたね。今回のマスター富山杯でも地域対抗戦は避けて通れないテーマだと思うのですが皆さんの注目する地域対抗戦や展望等をお聞かせください。
こうすけ:2連覇してるんだよね、関西が。だからまずはそこが3連覇できるかってのが大きなポイントになってくるんじゃないかな。
ノブ:そこはまぁ潰しにいかないとね。
こうすけ:関東もさすがに3連覇を阻止すべく強いチームが出てくるんじゃないかな・・・っていう構図がたぶん一番わかりやすいと思うんだけど。
福士:あと闘劇の話で言うと関西勢があまり振るわないってのがあって、「3ON3でこのゲーム性ってどうなんだ」みたいなことずっと言ってて・・・まぁそれはいいとは思うんですが5ON5なら事故が少なくなるというか個人の力が出せるというかそういった意味で関西勢が頑張ってくれるというのはいちファンとして嬉しいですよね。やっぱ強い関西でいてほしいですからね。
ノブ:去年はうちらは関西と当たる前に領域(*5)に4人抜かれて終わったけどね(笑)
福士:それもまぁひとつの醍醐味ですよね、領域とかあれでかなり有名になったんですよ。本人もあれで自信になったみたいですしミーハーな方って「ノブさんのところを4人抜いたレオ使いがいるらしい!」ってなると思いますしそういうのも含めて5ON5の面白さだと思いますよ。
番長:関西ってトップ5が確実に凄い強いメンツで集まるよね。関東っていまいちばらけすぎてて本当の意味で関東ベスト5で出てきてほしいってのはあるね。
こうすけ:それは確かに見たことない気がしますね。ノーリス(*6)とかは強そうな気もするけど。
ノブ:しょちゃん(*7)は強そうだけどね。
福士:俺次のマスター富山杯組むかもしれないです。まだわかんないんですけどしょうさんと俺とオウジクス(*8)とノビとけいおーで出ようかって話が出てて・・・。
番長:終わってんなそのチーム(笑)
ノブ:今回は関東もガチのメンツが集まると思うよ。俺のところも今回はガチだよ(笑)
──関西が2連覇をしているわけですがその要因はなんだと思いますか?
こうすけ:やっぱ今言ったように関西がベスト5を集めてるのに対して関東は「一番強い5人」を集めてないってのはあるよね。
ノブ:そもそも関東のトップ5が誰なのか?ってのが熱いね。
福士:まぁトップ1は決まってるんですけどね(笑)
こうすけ:いやぁ鉄拳王は言うことが違いますね(笑)まぁ選ぶとしたら若手で選びたいってのはあるかな。
番長:関東トップ5かぁ・・・ノビは入るだろうね。あとは誰かな。
ノブ:このへんがはっきりしないのがDRとの違いなのかなって今思った。
福士:ハマハーとかどうなんですか?
ノブ:ハマハーはかなり強いね。あれは俺がやった中で一番強いかも。
福士:まぁ一概に誰が強いってはっきり言えないほうがゲームとしては面白いかもしれませんね。
ノブ:関東トップ5は本当に難しいね。関西はどうだろう。
こうすけ:関西は下が絶対上に入れないからね。
福士:あと感じるのは関西には普段からやりこんでいる自負とプライドみたいのがあるんでしょうね。
こうすけ:関西は自分達が一番強いっていう主張が強いと思うからやっぱり一枚岩だなと思うよ。
福士:それがやっぱり結果につながっているんでしょうね、言うだけあって毎年やりこんでますしね。
■「第3回マスター富山杯は意味のある大会になるかもしれませんね。」
──関東関西の話が出ましたがこのあたりで地方に視点を合わせていただきたいと思います。DRまでは「地方が勝てないゲーム」などと言われたりもしましたが地方と都市部の実力差は確実に埋まってきたのではないかと思います。この点を踏まえて今回マスター富山杯に参加するであろう、またはして欲しい注目の地方はありますか?
番長:福岡がかなり強いんだけどね、ちょっと遠いよね。
ノブ:福岡はさすがに来ないでしょ。
──今回は福岡からの参加もあるそうです。
福士:へえー来るんですか、なら注目の地方は九州ですかね。あまり表に出てこないというか露出が少ないだけに実力も未知数だと思いますし。
ノブ:名古屋に続く地方になるかもしれないね。
番長:俺ずっと九州住んでたけど名古屋とさほどかわらないと思うよ。トップの3人・・・ぷー、くじんしー、バップと渡り合えるプレイヤーってかなりいると思うんだけど。
ノブ:個人的には九州でその3人と対等だと思ったのはにゃんちゅう(*9)かな、あれは相当強いよ。
こうすけ:九州以外の地方だとどこだろう。
福士:毎年富山県で開かれるから・・・上から目線になっちゃって申し訳ないんですけど年々レベルは上がってるわけじゃないですか。だからどれくらい強くてどれだけ新しいプレイヤーが出てくるのか楽しみですよね。
こうすけ:さっき名前が出てきたクロスとかダブルとか北陸のトップ5で出てきたら面白いと思うけどね。
ノブ:北陸勢がどれだけ食い下がるかってのは注目だと思うよ。
福士:北陸は注目ですよ。意地見せて欲しいですね。
──そろそろ締めの質問に入ります。同じ格闘ゲームとしてバーチャファイターと鉄拳ってどうしても比較されがちですが大会に関してはバーチャファイターはBT杯という関東の店舗主催の凄く大きな大会(*10)があります。鉄拳界はそれを目指すべきか、または違う路線を開拓するべきか、皆さんの意見をお聞かせください。
番長:個人的には目指していいと思うよ。ゲーム業界が盛り上がることだし、やりたい人間が集まってお金集めて箱借りてそれで盛り上がるんだったらいいんじゃないかなと思うけどね。
──鉄拳も大きな箱を借りてやるとなると参加費にもそれなりにしわ寄せがきますが。
番長:それはまだやってないからね、やったら人は集まると思うよ。
福士:鉄拳にも可能だと思いますよ。
こうすけ:結局誰が声をあげるかだよね。
ノブ:ナムコの店舗とかで予選をやって最終的にナムコ本社とかそのために借りた場所とかで決勝とかできたらいいと思うんだけどね。どうなんですかね。
こうすけ:(番長を見ながら)どうなんですかね、中の人。
番長:中の人って(笑)・・・まぁできなくは無いんだろうけど・・・。
福士:ナムコ側にどういうメリットがあるかでしょうね。
番長:運営次第だと思うよ。「誰がやるか」だね。
こうすけ:実際ノウハウが無いからね、誰が協力してくれるかも重要だよね。
ノブ:要望もあると思うしやれば人が集まると思うけどね、実際にアクションを起こす人が居ないよね。
番長:最初はやっぱり赤になると思うよ、最終的には黒にしなくちゃいけないだろうけどその覚悟がある人が今は居ないってことだね。
福士:まずは実績が必要になるんじゃないですかね、そういう意味でも第3回マスター富山杯は意味のある大会になるかもしれませんね。
*1 鉄拳2~4にかけて活躍したリー使い、プレイだけではなくコンボの研究にも造詣が深く鉄拳4の周回コンボムービーは話題を呼んだ。
*2 富山の三島使い、正式なプレイヤー名は「Nori氏」。第2回マスター富山杯では奇抜なコスチュームとパフォーマンスで会場を盛り上げが、残念ながら社会的な問題で詳細を書くことは不可能。
*3 池袋のジュリア使い、高いコンボ精度と大胆な攻めで第2回マスター富山杯で大活躍。ここ同じ数年でジュリア使いから「ジュリア神」と呼ばれるプレイヤーにまで成長した。
*4 千葉のボブ使い、本命不在の闘劇08において際立った実力を見せつけ、続く第2回マスター富山杯においても大活躍を見せた。闘劇09にも滑り込みで予選を通過。
*5 埼玉のレオ使い、6から実力をつけ第2回マスター富山杯では関東チームを4タテするなどベスト4進出の立役者となった。闘劇09出場。
*6 関東の若手を中心とした鉄拳チーム、闘劇06にて優勝するなどプレイヤーの認知度は日本一といっても過言ではない。
*7 巣鴨のデビル使い、鉄拳4から若手の三島使いとして活躍、現段階で最も完成された三島使いとして挙げるプレイヤーは少なくない。
*8 千葉のブルース使い、高い防御力と勝負際の駆け引きに定評がある。闘劇09出場。
*9 九州の巌竜使い。そのスタイルや強さは県内外から一目おかれている。
*10 正式名称「ビートライブカップ」、多くのバーチャファイタープレイヤーが最終目標とする大規模な5ON5大会。