闘劇’12覇者、叛逆の怪獣「AO、ゼウガル」に伝説となったMASTERCUP.5決勝戦までの軌跡と、日韓チーム結成のエピソード、そして来るMASTERCUP.6へ向ける意気込みを語ってもらった。
■「加齢が『あっためたるわ!』って言い出して、先鋒戦は勝ったんですけど2人目にみじめに負けて・・・」
――まずMASTERCUP.5の感想をお聞かせ下さい。
AO:富山では宿泊場所が不安定だったんですけど、お台場に変わってコンディション管理が楽になりましたね。
ゼウガル:今までだと、会場のスペースが狭かったので選手が入ると観戦者がほとんど入れなかったのですが、自由に見たい試合が見れるようになったのは大きいです。パンフレットを見て、何処と何処が対戦しているのを確認して「あ、ここ見に行こう」ってなって、待ち時間も鉄拳を楽しめるようになりました。野試合やれなくても問題ないですね。カラオケルームに家庭用持ち込めば済むことですし。
AO:そうそう!大会中すぐにくつろげる場所(カラオケルーム)に移動できるのも良かったです。
――レストルーム(カラオケルーム)借りていたの?
ゼウガル:自分たちは第1ターンでしたので、休憩が大事だなって思って、部屋の空きを待って何とか滑り込んでカラオケルームに入ることができました。富山では駐車場に座ってましたから、そういった空間の確保は大きかったです(笑)
――なるほど、ではMASTERCUP.5を振り返っていきましょう。1次予選はどんな感じでしたか?
ゼウガル:予選は出たい奴がでるみたいな流れでしたね。
――AOが指示を出していたわけではないんだ。
AO:そうですね。
ゼウガル:みんなそれぞれ自分から行くみたいな。
AO:加齢が「俺、行くわ」って出撃してからのエピソードがあったよね(笑)
――どんなエピソードですか?
ゼウガル:1次予選1回戦でドヤ顔の加齢が『あっためたるわ!』って言い出して、先鋒戦は勝ったんですけど2人目にみじめに負けて・・・『1人で終わりかよ!』って、チーム全員で心の中で総ツッコミして加齢のおかげで本当に『あったまりました』ね(笑)
――『あっためたるわ!』って新しいな(笑)1次予選決勝はどうでしょうか。
ゼウガル:これも出たい奴が出るという感じでした。
AO:ラティンが加齢のおかげで結構『あったまって』ましたね。ゼウガルは試合出てた?
ゼウガル:出た。俺も『あっためたったわ』(笑)すぐ負けてチームメイトを『あっためたった』(笑)
AO:『チームメイトあっためたるわ!』って新しいな。
ゼウガル:まあ予選はAOさん以外が出て勝ちました。
――では2次予選です。1回戦の相手はワイルドカードを勝ち上がった「びっくりマンボー」でした。
ゼウガル:PONさんが3人倒して、その後ラティンが締めました。
AO:よく覚えているな。TERUさんあたりはラティンが無双したイメージがありますね。
ゼウガル:壁を背負わせてダッシュトリガー(笑)
AO:ラティンの気持ちしか入っていない。TERUさんの表情がやばかったよね。
――次は「亀まんまん」を5タテした「JUMANGOKU」が上がってきました。
ゼウガル:試合見ててリリ・レオが爆発していました。
AO:結構苦戦しなかった?
ゼウガル:いや、ラティンがブチ抜いた(笑)
AO:ラティンが貫通した感じです。あの日のラティンは心強かった。
――2次予選も出たい奴が出る申告制だったの?
AO:いえ、俺がまずみんなの意見聞きつつ自信があるか聞いたり、キャラの相性とかを考えて決めましたね。
■「後1回勝てば優勝ですけど、その1勝を意識しすぎないようにしてましたね。」
――それで堂々の決勝トーナメント進出になったわけですが。1回戦は「(株)Asian.gate」でした。
ゼウガル:PONさんがめちゃくちゃ頑張って、最後はラティンが抜きました。
AO:ラティンとPONで勝ちました。あれは作戦通りだったね。
ゼウガル:そうだね。当てたい所で当てられたし、勝って欲しい所で2人が勝ってくれたのが良かった。もし2人が負けていたら、危なかったと思います。
AO:結構ね。ほかに順番を読みきったのも大きかった。
ゼウガル:まぁぶぅさん読んでPONさんをスタイル的にぶつけて、茶柱さんと倒して・・・。
AO:大会戦績で言うとラティンはデクさんにほぼ100%で勝ててるから、ここをぶつけて。けど古水さんは誰がいけるかわからないから運任せでした。
ゼウガル:古水さんが鬼門でしたね。一番の悩みどころ。
AO:みんな他は大体いけるからって言ってて、古水さんを何処でストップするのかが、この試合の鍵でした。
セウガル:でも、結局早い段階で出てきてくれて。
AO:そうそう。後に出てこられる方が厄介だよね古水さん。さらにPONが勝ってくれたのが良かったです。いやー本当に助かりましたよ。
――次は決勝トーナメント準決勝は「大日本風力発電所(外伝)」ですね。
AO:誰が最初に出たんだったかな?
ゼウガル:加齢さん。『あっためたるわ』って言って出ていきましたね(笑)
AO:しかも『あっためたるわ』ってもうええわみたいな(笑)面白かったけどね。
ゼウガル:加齢さんが2人倒して、残りはラティンが倒して勝ちました。案外あっさりでしたよね。相手のメンツ的にもう少し苦戦するかと思ってました。
――決勝戦は「東京ヒップホップ愛好会」でした。
AO:これはストイックに順番考えていたんだけど・・・。みんなが俺を大将にしようと。
ゼウガル:うん(笑)
AO:今日の調子だと、勝ちに行くなら大将は絶対ラティンにしたほうが良いって、俺を中堅か副将がベストじゃないのかって話をしたんだけど。
ゼウガル:そうだね。結構悩んだけど、やっぱり大将はAOだろっていうのもあったし。
――まず先鋒は、まんばでした。
AO:先鋒はまんばさん読みでした。
ゼウガル:それでPONさんか俺かで悩んでましけど、PONさんが苦手そうだったので、じゃあここは俺がって事になりました。まあ、ジャック6&オーガってこともあったので破壊力で荒らしにいこうと思いましたね。試合展開的には中盤のスラッシュ(走り中にLK)で一気に持っていかれたんですけど、そのまま再度突っ込んでくるのを読んでうまくチェンジして倒しました。でも実は結構ひよっていたんですよ。
――次鋒はしょちゃんです。
ゼウガル:まんばさん倒した時点で一勝負終えた感があったんですけど、次は確実に俺を倒しに来てるしょちゃんだったので油断はしませんでした。ただラストのコンボミスがラッキーというか、試合内容的には俺がずっと押されてて何とか掴み取った勝利でした。
――次は中堅のユウです。
AO:結構右アッパーが当たっていたよね。
ゼウガル:大会仕様というか、終始アッパーと投げが通った感じでした。最後は大きい技で2択を仕掛けるために距離を取るだろうと思って、ダメージが高くリーチの長いオーガピッチャー(4LP)を当てて倒しました。
AO:だいぶ、こっちに流れが来てたと思う。
ゼウガル:気持ちよくなっていたしね(笑)
AO:この時点で順番さえ間違えなければ「勝った」と思っていて、8割ぐらい優勝を確信してました。
――そして副将のノビです。
AO:あれはだいぶ危なかったんじゃない。
ゼウガル:フルセットだったね。
AO:右アッパーが生きたよね、あとは投げが通った。
ゼウガル:投げは通った、というかみんな投げがよく通った感じがあった。
AO:最後はスカし右アッパーだったよね。コンボもアドリブがきいていた気もする。でも何でこんな難しいコンボしてるんだって思った。
ゼウガル:竜車~シザースメガトンか。あれ結構減るから。
――大将のペこスです。
ゼウガル:ここで本当に気持ちよくなってましたけどここで負けると、負けの流れが俺たちに来ると思っていて、5タテしなきゃって。俺の仕事が終わったっていうより、倒さないとチームが危なくなるかもと考えてました。後1回勝てば優勝ですけど、その1勝を意識しすぎないようにしてましたね。
AO:みんな何処かで心に余裕をもってしまったのはあるよね。
ゼウガル:試合は頭真っ白でした。もう頭の中で勝たなきゃという思いが強くて。仁八の踵落としの出し切り(立ち途中RKRKLP)3発目を食らって負けるんですが、3発目が来るとか考えている余裕はありませんでした。自分のコンボミスから相手にチェンジさせてしまって、とにかく「浮かさないと」という焦りが出ましたね。
■「周りの空気のプレッシャーからかいきなり目の前が真っ白になってしまいました。」
――ゼウガルが敗れて、次は誰が行ったの?
AO:加齢でしたね・・・「関西の1級フラグ建築士」の。
ゼウガル:みんなで相談しました。その中で加齢さんが一番行きたそうな顔しましたね。それで加齢さんが出ました。
AO:でも結局、加齢が負けて泣きそうな顔していて(笑)・・・PONも何か言ってたよね。何か捨て台詞みたいな。もうみんな遺言を残して行くんですよ。
ゼウガル:1勝が遠すぎたよね。
AO:俺は自分が大将は絶対ダメだって何度も話したけど、みんながAOは大将でいた方がいいって自分からどんどん出て行くんですよ。俺が止めてくるみたいな感じで。
――そして中堅が出ることになります。
AO:ラティンが自分から行きたいと言って出て行きました。
ゼウガル:最初、らしくない大人しい感じで戦って、最後にいつも通りのスタイルに戻したけど手遅れでしたね。ラティンは気持ちが負けてたと思います。
AO:でも惜しかったよね。
ゼウガル:俺もいけると思ったんだけど。
――そして副将はPONですね。
AO:試合前に「AO、準備しておいてくれ。」とか言われて、「それダメなやつじゃん!」と思いましたね(笑)さらにPONがいい試合してコンボミスで勝ちを落としたりするんですよ。もう俺ヤバかったです。
ゼウガル:PONさんは決勝トーナメントからコンボミス目立ったよね。
AO:でも勝てそうだったよ。
ゼウガル:いい勝負してた。けど最後のボブ昇竜拳(スパイラルロッキー(6n23RP))がチェンジ際に刺さって(笑)
AO:あれはなぁ・・・(笑)
――ついに大将戦になりました。
AO:「今日出るの初めてだよ。」ってみんなと笑いながら話していたんですけど、内心ここで「俺かよ・・・」みたいな感じでしたね。そしていざ席についた瞬間、周りの空気のプレッシャーからかいきなり目の前が真っ白になってしまいました。初めてでしたね。大きい大会で画面がまともに見れなくなったの。いや、画面は見てるんですけど見えていないみたいな。
ゼウガル:AOはどんな大舞台でもそうならないタイプなのにね。
AO:緊張はするけどね。でも今回はみんなの表情が頭によぎって真っ白になった。それで本当に何もできなくなった。というか負けるとわかってたんですよ。座ったときに「ああ、負けるかも・・・オレ」みたいな。
――ちなみに何故壁無しステージを選んだの?
ゼウガル:得意のステージだからでしょ。
AO:得意でもないかな本来なら壁有りステージを選んでも良かったんですが、闘劇で優勝したイメージを残して出ようと思ってたので壁無しステージを選びましたね。今思えばダメだったな、壁無しステージ選んだの。
ゼウガル:どうして?
AO:効率とか。ほかにペこスさんのプレイスタイル考えたら無限ステージが多かったイメージがあるし。
ゼウガル:決勝戦の5試合中3試合が無限ステージだったからね。
AO:もう闘劇優勝のイメージをしようとずっと考えていたけどダメだったね。チェンジ際にミゲルの無双(ビートアッパー (3RPLP))が当たったのに1発止めしてたし。とにかく自信がなかった。しょうがないけど「あれ決めてたら勝ってたかも?」とか思ってしまう。
ゼウガル:気持ちが後ろ向きだったってことだね。
AO:それから状況が悪くなって、決め手はあのタイムアップかな。投げと下段を執拗に打たれてからのタイムアップ。あれが本当にきつかった。
――最後は仁八の膝がカウンターでヒットして終わりました。
ゼウガル:下段当てて横移動したら刺さったって感じだよね。
AO:ミゲルの悲鳴が聞こえました(笑)後ろ向きな戦い方が出たかもしれない。
――さて、11・3「MASTERCUP.6」はAOのチームにHelp me!!とqudansが入っている日韓チームで参戦ですが。(9/21時点。現在はHelp me!!からSecretへ変更)
AO:前回のMASTERCUPの時からHelp me!!が組もうよと言ってきましたね。またこの間の「Cafeid」から韓国プレイヤーとの交流が増え、仲良くなって結構お世話になったんですよ。それでこの人達と組んでMASTERCUP優勝したいなと思い、Help me!!に声をかけてOKをもらいました。さらにqudansも日本に旅行がてら来るという話になり結成しました。
――あのチーム名が誰が考えたの?
AO:あれHelp me!!とqudansが考えたんですけど。二人のノリがおかしいんですよ(笑)いまHelp me!!鉄拳STRIKEに出ているんですけど、コメントが「AOの恋人です。」と書かれていて・・・。
ゼウガル:そんなコメント書いてるのに、テレビで超まじめに鉄拳してるんだよね(笑)ガチホモかよみたいな。
AO:チーム名は何度もラリーをした結果「AOちゃん大好きーキスして」になったんですよ。どうしてこれがいいのって聞き返したら、「少女漫画のセリフみたいでいいじゃない、一生のお願い!」とか言われたので諦めて許可してしまいました(笑)
ゼウガル:俺も「むしろそれがいい」ってOKしたけどね(笑)
AO:すごい楽しいチームになると思います!
――それではMASTERCUP.6への意気込みをお願いします。
AO:前回は調子のいい奴がどんどん前に出て行ってしまったので、今回は順番をしっかり決めていきたいと思いますし、全員にレバーを触らせます。夢の日韓チームが結成できましたので優勝します。
ゼウガル:チームのキャラバランスはいいと思いますのでもうひとつ上に行きたいですね。まぁ会場を「あっためたるわ」です(笑)
――今日はありがとうございました。
■大会概要
MASTERCUP.6 TEKKEN 5ON5 BATTLE GP 2013
日時:2013年11月3日(日)
開催地:東京レジャーランド パレットタウン http://www.leisureland.jp/
住所:〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3-8
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
参加費:1チーム10,000円
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