チーム「セレムラコーポレーションX」より、立川を主戦場とするする三人をピックアップインタビュー!!日本最強三島使いの「りょう」、日本ファラン界の総帥「ミスター」、立川の総監督「ゆき」の座談会形式でお送りするぞ!!
■「KNEEとやってみたい。あいつは相性的にはいけると思うんですよね。」
――本日はよろしくお願いします。
ゆき:よろしくお願いします。明日は有給を取ったからね。じっくりインタビューできるよ。
りょう:ハロウィンパーティーだって聞いたから化け物のマスクしてきたのに、どういうことですか。頭きたから、今日はこれ脱ぎませんよ。酒もこのまま飲みます。
ミスター:俺は風邪で体調悪いし、子供も体調悪い…早く帰りたい…
りょう:ゆきさんは明日、東京トラックショーに行ってくるらしいですよ。
ゆき:すごく重要なイベントなんだ。明日はゆっくり出るから、ミスターは朝までつきあってよ。
ミスター:マジかよ…
――まずは前回のMASTERCUPに関してお伺いしたいんですが。
ゆき:俺とミスターは、前回けっこうあっさりと九州の若手に負けちゃったからね。
ミスター:今回リベンジできたらいいよね。
ゆき:俺らはそれだけかな。
りょう:俺らはまあぶぅさんと組んだんですが、残念な結果となってしまいました。ベスト8ですら「残念な結果」っていうような、強いチームだったんですが。今回のチームに関しては…ゆきさんの仕上がり次第ですかね(笑)
ミスター:闘神から剛拳まで落ちたね…
ゆき:誰の仕上がりとかじゃないでしょうチームは。ダメだよ誰かによりかかるチームは!!
りょう:いやでも流石に段位を上げて下さいよ!強豪オーラを出すために必要なんですよ!
ゆき:闘拳までは戻りました!
ミスター:ゆきに関しては落ちたときに課題を持ってやっているからね。全力でやってて剛拳というわけではないっていう。荒らしのスタイルで安定しないわけじゃない。
ゆき:いやいや、全力ですよ!
りょう:でも、二週間前にはゆきさんに鬼神戦とかで負けてるプレイヤーがいるわけで…
ミスター:そこで負けたプレイヤーは剛拳まで落ちたゆきを見てどう思うか…
ゆき:それは、俺に負けるプレイヤーがダメなんです!
――そうは言っても、ゆきさんの大会の強さは皆の知るところだと思いますが(笑)今回の目玉として、韓国のチームが来日します。それに関してはどうでしょうか?
ゆき:うーん、韓国に限らず、チームとしては全員倒すからねえ。
ミスター:りょう個人として、なんか韓国勢に思うところはあるでしょ。
りょう:前回はJDCRに負けてしまったので、大きいことを言うのはあれなんですが、今となって分析すると、あいつは「三島戦に慣れたマグロ」でしたね。あんなに受けに徹するなら、もっと攻めれば良い勝負できたと思います。反省ですね。それより、KNEEとやってみたい。あいつは相性的にはいけると思うんですよね。
――日本の鉄拳神経験者では、りょうさんだけ対戦していないようです。
りょう:KNEEとの方が噛み合いそうな予感はあります。
ミスター:いや、両方倒そう。
ゆき:うん、どっちが先でもいいから、両方倒そう。ますはKNEEとやってみればいいじゃん。その後JDCRも倒せばいいよ。りょうは巣鴨のレバーとかと相性が悪いみたいだけど、それは徹底的に直してもらおう。
りょう:でも、やつらを見てて思うのは、終始冷静だな、ということです。表情を一切変えない鉄仮面ですよ。奈落を3連発して倒しても、なんにもリアクションがない。冷徹さが、もう全員タケヤマさんですよ。
ミスター:それは厳しいな(笑)でもタケヤマだってもっと喜怒哀楽あるよ。それ以上かも。
りょう:あれが理想なんでしょうけど。プロって感じですかねー。個人的にはHELP MEの感情移入する鉄拳の方が大好きなんですけどねー。
――では、もう一つの韓国チームであるAOのチームに関してはどうでしょうか。
りょう:日本と韓国の混合チームの歴史を考えると、ソヨンドリさん・タケヤマさん・RAUMさんのチームなんでしょうかね。
ゆき:あれとは毛色が違うかもしれないけど、俺は私財を投じてまで韓国と組んだAOの気持ちやモチベは評価するよ。古水をはじめとして厳しい意見が多いみたいだけど、あの若さでなかなかできることじゃない。自分から動くというのは俺は凄いと思うよ。
ミスター:そこまで勝ちたいんだろうね。
――続きまして、韓国の鉄拳シーンと比べて日本の現在の鉄拳シーンに関して、ご意見があれば。
りょう:これはですね、大アリですよ。いいですか色々言っても。
――古水さんも熱く語っていました。
ミスター:えっ、いいかな俺が言っても(笑)最近はシステム上、色々なキャラクターを使うよね。ファランしかまともに使えてない俺が言うとやっかみに聞こえるけど、昔より自分の「メイン」を高めようという意識が少ない気がする。「お前の一番強いキャラはなんなんだ」と聞かれた時に、段位でしか判断できない。キャラクターの数が多いからこそ、思い入れのあるキャラクターを作ったほうが楽しいし、最終的に強くもなると思うんだけど…おじさんの俺からはこんなところかな(笑)
ゆき:闘神から剛拳に下がった俺から言うことは特にありません!りょうに託します!
りょう:そんな爽やかに託されましても(笑)でも、関東に関してはノビを中心としたコミュニティがあるわけなんですが、あれのせいで若手を含むプレイヤー達の実力が停滞しているな、という気がしますね。ノビに教わるということはノビ好みの鉄拳になるわけですが、あれは俺から言わせればリターン重視の荒らしスタイルにしか見えないんです。ひょっとしたら古水さんも同じようなこと言ってたかもしれないですけど。
――まさしくそのようなことをおっしゃっていました。
りょう:大会に関しては強いかもしれないかもしれないですけどね。巣鴨の教え方には疑問を持ちますね。巣鴨のアーケード業界全体の中での姿勢に関しても言いたいことはありますよ、「ゲーセン業界や鉄拳のできる場全体のことを考えてんのか」とか。まあそれは置いておくとして…なんかさっきのミスターさんの話にも通じる部分はあるんですけど、ノビのせいなのか平気でみんなガチっている時にキャラを変えるんです。それじゃ「どっちが強いか」で熱くなれないだろうと。俺もノビと覇皇戦する時に何回もコロコロ変えられましたからね。
ミスター:色んな組み合わせを試せるというのは今作の良い所だし、相手に強制することはできないんだけど…それでもトップがそんな感じだとね…
りょう:俺はノビに通算で見ればダブルスコア以上で勝っているんで、これぐらい言っていいでしょう。そういうインストラクターに教わる一方ではどうなのかと。ノビは自分の勝てる奴を量産しているだけなんじゃないかな。ノビとその周囲が鉄拳とメディアの中心としているんで、イメージはつきにくいでしょうけど、そんなシーンには異を唱えたいですね。彼らはそんな強くないんだから、そんな中心で大きい顔してるのはどうかと思いますね。ノビ達は俺とあんまり対戦したくないんじゃないかなー。負けてイメージ下がりますからね(笑)やろうやろうって口では言ってきますけど、本当にやりたいとは思えないんですよね。
ゆき:彼らは彼らで活動しているんで、りょうも頭から否定するわけじゃないですけど。フォローになっちゃうけど、俺個人としては、ああいうことを精力的にできるのはすごいと思っていますが。
りょう:自分達のゲーセンの宣伝をしときますけど、立川はそんな姿勢とは真逆です。野試合で誰とでも対戦するようなやる気がある奴なら、俺を含めていくらでも教えられるとことは教えますよ!インストラクターと違って、タダでね。
ミスター:メイン挿してCPU戦してる奴、よそのゲーセンでは少ないよね。「とりあえず練習してるから誰でも入ってこいよ」みたいなプレイヤーは減ったよ。立川はいっぱいいるよ。
ゆき:俺達が若いプレイヤーに言ってきたのは、「段位戦して1個差、2個差ついたとき、近くに他に同段相手がいないかつ乱入が続くようであれば負けた奴の気持ちに立って最後まで対戦するようにしてほしい。」と。
りょう:立川はそんな熱い環境だということも伝えておきたいですね。心配なら立川の誰かしらに連絡くれれば、確実に集合しますよ!
■「万が一負けたとしても「出し切った」と晴々とした気持ちで言えるのが理想だね。」
――話題をチーム戦での作戦に移しましょう。立川を主としたチームは、チーム戦の熟練者というイメージがあります。そこをお伺いしてもよろしいですか?
りょう:確かにチーム戦に慣れたベテランが多いですからね。今回だってもう若くもない俺が最年少(笑)じゃあ、この中でダントツ最年長のミスターさんに口火を切ってもらいましょう。
ミスター:うん、鉄拳はどうしてもキャラの相性や人間的な相性は出てきてしまう。そこをいかに5人で作戦を練って倒すかというのも5on5の醍醐味かな。
りょう:「ここは俺に任せろ」っていうのがあると、チーム全体で士気が上がりますよね。もしそこでそいつが失敗しても、仇を討とうという気にもなる。そういうのは大事だと思うし、それも含めてのチーム力だと思います。
ミスター:いわゆる「ボスクラス」みたいなトップクラスを5人揃えれば必ず勝てるというものでもないのが面白いね。クセがあるメンバーの方が結果を出してることも多い。
りょう:ただ、作戦が崩れた時、困ったときにはチーム内での強さ順に出していったほうが良い結果になることが多いですね。それはゆきさんと組んだマタドール杯がそうだったかな。
ゆき:簡単には語れないんだよ。筐体に座ればそれは個人の戦いなんだけど、筐体から離れているメンバーはどうすればいいのか。各自がそれぞれ大会に向けて課題やアドバイスを持ち込んで、互いにフォローしていかないと。「誰々がキーマン」とかよく表現されるんだけど、そういうのはうちらはあまり無いかな。勝ち抜き戦だし、負ける時は全員出て負けるんだから。難しいけど楽しいね。
――そういう事前の準備や作戦も含めて楽しんでいるんですね。
りょう:こういうチーム戦の心構えは、ゆきさんに闘劇のチームメンバーとして初めて誘われた時からずっと言われてきました。もう5年程前になりますかね。チーム戦ではこういうのは一貫してやってきたつもりです。
ゆき:150チーム居たら1チームしか優勝できないのがチーム戦。それは仕方ないことだから、万が一負けたとしても「出し切った」と晴々とした気持ちで言えるのが理想だね。運が絡むのは間違いないんだけど、運の要素を極力排除するために努力する。そしてそこに楽しみを見出す。これが重要だね。「鉄拳プレイヤーによる、鉄拳プレイヤーのための大会。こういった純度はとっても意味があります。」
りょう:発言がイケメン過ぎる!!
ミスター:ゆきはいいこと言うなあ。
ゆき:でも逆に、普段負けている相手と当たっても、どうせ一発勝負なんだからとどうにかして1勝をもぎ取る気持ちで挑まないと。運ゲーでも一矢報いる。もう、大会で勝ったら、その1勝しかしてないのに勝ちって印象になっちゃうじゃん(笑)そこは「大会で勝ったから俺の勝ち」って吹聴しよう(笑)
りょう:俺の一番嫌いなパターンだそれ(笑)
ミスター:ゆきは危険なこと言うなあ。
――戦術、心構えに関してはわかりました。それでは、MASTERCUPならでは、という部分ではどうでしょうか?
りょう:鉄拳だけの大会、それは重要なポイントです。
ミスター:そうだね。
りょう:鉄拳プレイヤーによる、鉄拳プレイヤーのための大会。こういった純度はとても意味があります。「数ある種目のうちの一つである鉄拳」という大会に比べて、すごくコアな部分が出ると思います。それが魅力かなと。具体的に言うのは難しいんですけど…
ミスター:昔からやってるプレイヤーからすると、前は闘劇が目標の一つであったんだ。でも今はそれがない。その役目をマスターカップが担っているというのは間違いないと思う。俺の知り合いでも、マスターカップがあるからまた始めましたっていうおじさんプレイヤーも結構居るんだよ。
ゆき:緊張して手が震えるくらいの重責やプレッシャーを「感じられる」場っていうのはそうあるわけではない。ありがたいね、そういう大会を提供してもらえるのは幸せだと思う。
――では、今回のMASTERCUPに関して注目している選手はいますか?
りょう:チームっていうより、目をかけている子ならいますよ。埼玉の「けんちゃん」と、九州の「弦」と、近場では「なかちゃん」「ラティン」ですかね。やりこんでるし、やる気を感じるんです。思春期の「弦」にかんしては恋愛相談までしますよ(笑)両親公認アドバイザーです(笑)頑張ってもらいたいかな。
ゆき:俺は特にないかな、全員倒すし(笑)
ミスター:強いて言うなら最初に挙げた九州の若手なんだけど…今回はファラン使いの若手いないしなあ…誰か若手のファラン使いが居ると嬉しいんだけど。
それに期待しようかな。
店員さん:お取り込み中失礼します。こちら、頼まれました辛口の日本酒です。2種類ありまして、どちらがいいか試飲していただきたいのですが…
ゆき:なるほど!(2種類のコップを一気飲み)
りょう:ちょっと!!そんな勢いで飲んだら味の違いわからないでしょ、ゆきさん!!俺らにも試飲させて下さいよ!
ゆき:ん~こっちかな!最初の方は独特の臭みがある。
りょう:絶対適当に言ってるよこの人…
ミスター:ゆきにはこういう強引なところがある…
――最後に見ている方々へのメッセージをお願いします
ゆき:大会は見るのも楽しいですけど、出るともっと楽しいです。それを感じ取っていただければな、と。次回のマスターカップでもいいし、地元やナムコの直営店の大会でもいい。鉄拳の楽しみ方の一つとして、大会の妙味や雰囲気を一度味わっていただければ幸いですね。そうすれば観戦していてもより一層楽しめるようになると思うので、それは見ている方々に言わせてもらいたいかな。
ミスター:もう若い頃に比べて反応も落ちちゃったし…
――ええっ、若い頃は反応良かったんですか!?
ミスター:これでも、小技のスカ確にちゃんとレフプラとか入れてたんだよ…たまには(笑)まあでも、反応が遅いおじさんなりにでも、今作はそこそこ戦えてる。鬼神までは行けた。こんなおじさんでも戦えるっていうところを証明したい。同じおじさん世代でも、「自分は反応が悪いから勝てない」って思っている若手でもいいんだけど、考え方次第では勝てるんだと勇気づけたい。それと、新しく生まれた娘のためにも頑張りたい。お父さん、ファランのスマッシュロー&ハイッキック(2LKRK)が連続ヒットのうちは頑張れるんだ、と(笑)
りょう:MASTERCUPは鉄拳で一番大きい大会です。MASTERCUPというものがきっかけとして、鉄拳シーンのさらなる盛り上がりに繋がっていけばいいなと思います。できれば俺らも良い結果を出して、立川にさらに人が増えるように努力したいですね。いずれにせよ、MASTERCUPを通して、色々な人が鉄拳をさらに好きになってくれればいいな、と。そう願っています。
■大会概要
MASTERCUP.6 TEKKEN 5ON5 BATTLE GP 2013
日時:2013年11月3日(日)
開催地:東京レジャーランド パレットタウン http://www.leisureland.jp/
住所:〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3-8
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
参加費:1チーム10,000円
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