日本最強の毒舌レイ使い古水にインタビュー、来るMASTERCUP.5へ向ける意気込みを語ってもらった。
■「負けた後泣いたって事になってますけど泣いたことはないんですけどね。」
――鉄拳5ON5最大のイベント「MASTERCUP.5」の都内での開催が決定しました。まずは前大会MASTERCUP.4を振り返りたいと思います。
古水:前回かぁ…振り返ると悲しい思いばかりであまりいい思い出がないんですよね…。凄く強いチームを組めたと思うんですけどちょっと不甲斐ない試合をちしゃって俺が流れを戻せなくて残念な結果になっちゃいましたね。あと負けた後泣いたって事になってますけど泣いたことはないんですけどね。大会だから仕方ないってのはあるんですけど大きなイベントだけに結果が付いてこなかったのは本当に残念です。
――過去にMASTERCUPに参加して、「ここは他のイベントと違うな」と感じた事があればお聞かせください。
古水:まず規模が他のイベントと比べて2段階ぐらいでかいと思いますね、他のイベントでは考えられない人数が集まりますし、今回は東京都内で開催するみたいですが、関西でもない関東でもない、いい意味で地域感の無い「富山」でやるイベントだったってのは大きいと思います。
――今回はじめて都内で行われるMASTERCUP.5は今まで以上の規模を予定しています。
古水:まず近いってのは大きいですよね。コンディション管理が凄く楽になりますし、遠征は遠征で楽しいんですけど当日会場に入る前に、現地で合流した他の地域のプレイヤーと飲み明かしたりしたりするとベストコンディションで挑むのが難しかったりというのが少なからずあると思うので、関東勢からすればコンディション云々は言い訳が出来ない状況になったと思います。そういう意味では今回関東勢は有利ではありますよね。
――関西で開催された第4回マタドール杯はベストコンディションで挑めたのでしょうか。
古水:あの時は前日京都について、宿をとって早めに鉄拳も切り上げてコンディションは完璧に整えられたと思います。参加している主要チームのオーダーを事前に検討してその場合誰が相手するかとか綿密に打ち合わせして、準決勝まではほぼ完璧に作戦通りに進んでいたので逆に決勝ではじめて予定通りにいかなかった時に、うまく修正ができなかったかなーと今になって思ってます。結果的に負けてしまったわけですが当初の目的である立川勢の強さを証明するっていう部分では収穫があったと思います。
――立川とえばTAG2稼動後も巣鴨や新宿同様、強豪プレイヤーの集まるスポットとして注目を集めています。
古水:そうですね、金曜になると他のところからの遠征者が居たりしてるんで、他のゲーセンに比べると○○が来る~みたいな情報が無くても勝手に集まってくれるんで、他の地域に比べればだいぶ盛り上がってるとは思います。
――参加するであろう注目のプレイヤーはいますか?
古水:段位的にはそこまで高くないしそこまで名前も知れてないんですけど、立川でやってるティールっていうレイブン使いがいて、モチベーションに対してまだ強さがついてきてない感はあるんですけど、昔から地元でやってるプレイヤーとしては個人的に応援したいですね。後は関東だとバッツですかね、負けてもずっと挑んでくるしファラン使いだったら関東だとバッツかミスターが2強で、関西だったらキャモメなのかな?まぁとりあえずバッツが面白いですね、後の若手はたいしたのが居ないんであんまり興味が無いですね。
――若手プレイヤーの話題が出たのでお聞きします。若手プレイヤーで言えばAOは古水を非常に意識しているようですが、闘劇の結果も考慮して「古水から見たAO」はどういったものかお聞かせください。
古水:よく頑張っていると思います。闘劇は環境もあまりよくなかった中、自分の仲のいい奴と組んで決勝まで進んで、あのコンディションの中で韓国チームに勝ったのは純粋に良く頑張ったし凄いなと思います。ただ決勝がAOのチームだろうが他のだれかだろうが、あの大会で韓国に決勝まで進まれた時点で「日本」の負けだと思います。まぁそこの最後の一線で止めたAOは純粋に凄いと思いました。
■「言うほど凄いって事はないと思うんで、そういう意味では来てくれればおいしいですよね。」
――最近は巣鴨に直接出向いてユウとの段位戦が配信され話題になりました。何かしらの背景があったとの事ですが。
古水:別に俺はユウさんもノビも弱いとは思わないしむしろ強いと思ってるんですけど、今作に限って言うとリターンを重視する鉄拳が強いじゃないですか、昔からやってるプレイヤーもリターン重視鉄拳になってて俺はユウさんとノビもその例外じゃないと思ってるんですね。そういう奴らが初心者に教えることってはたして何なの?暴れ方とかリターンを求め続ければいつか勝てるんだよっていうのを教えたいのかな?って思いまして、そういう鉄拳ってはっきり言って嫌いなんで、これからはじめるプレイヤーにそういうのが増えるのも嫌なんで「じゃあちょっと恥かかせにいくか」ってことで行ってきました。プレイヤーが増えることに関しては歓迎しますし、初心者を育成する事に関してはおおいに肯定するんですけどね。自分がやって納得できる鉄拳をしてる気がしないと思うんですよね、だからわからせにいくしかないと思ったんです。
――勝敗数で僅かに勝ったようですが決着が付いたとは言いがたい結果だと思われます。
古水:古水:教えているトップの奴がどういう鉄拳をしているのか、俺が相手になって観てもらいたくて、伝わったかどうか分からないですけど、今回配信が盛り上がったっぽいんでその点は嬉しかったです。ただ、決着が付かなかったのは俺としては不本意です。1時間あれば終わると思ったんですけど相手のプレイスタイルにイライラしてそこをユウさんが読み取って突いてくるのが上手かったと思います。いつか決着つけたいと思います。
――韓国勢についてお聞きします。会場が東京都内ということもあり、海外勢が参加しやすくなりました。
古水:韓国に関しては個人的にはHelpMeが抜けた強さだなと思います。個人的にプレイヤーとしてリスペクトしてるのはOnlyPracticeですかね、俺はラースがあんまり好きじゃなくて、ラース使いの時点でプレイヤーとしては評価を下げてるんですけどOnlyPracticeに関しては確定反撃とかコンボ精度に妥協が無いのが素晴らしいです。そんくらいじゃないですか?別にKneeが強いとも思わないしJDCRも何が強いのかわかんないんです。HelpMeはちょっとわかんないですけど他はみんなが言うほど凄いって事はないと思うんで、そういう意味では来てくれればおいしいですよね。
――ライバル視しているプレイヤーはいますか?
古水:りょう(デク)と言いたいところなんですけど同じチームなんで、プロを意識してる奴ら…ノビとAOにしておきますかね、プロになりたいとか有名になりたいとか勘違いしてるみたいなんで、まずは最低限キャラ対して自分を高めたほうがいいと思いますよね。プロになりたいってことは趣味の枠を超えて煮詰めなきゃいけないと思うし、少なからずプロになりたいって意識がある奴がその気が無い奴に負けちゃ駄目だと思いますしね。個人的には俺が定義する「プロ」になれるプレイヤーは鉄拳界には居ないと思ってるんで。
――MASTERCUP.5にはどういったチームで臨むんでしょうか。
古水:かなり前から決まってました、正式な発表がある前にMASTERCUPがあるんじゃないかって噂を聞いたぐらい、8月ぐらいだと思うんですけどそのくらいに決まりましたね。今回は立川勢じゃなくて「ファイナルまぁぶぅ」ということで、まぁぶぅさんが今度こそガチで大会とか出るのは最期らしいんできっちり華を持たせたいと思います。他のメンツも納得のいく人と組めそうです。
――最後にあらためてMASTERCUP.5に向けての意気込みをお聞かせください。
古水:まぁぶぅさんを優勝させたいと思います。でかい大会で何度かまぁぶぅさんと一緒に出てるんですけど一度も優勝したこと無いんで、メンツ的にもいけると思いますし最後に結果残したいですね。
■古水ホームゲーセン 立川ゲームオスロー第2店
東京都立川市錦町1-4-27立川オスロービル2F
10時~25時 JR立川駅南口より徒歩3分
MASTERCUP.5 TEKKEN 5ON5 BATTLE GP 2013
日時:2013年2月10日(日)
開催地:東京レジャーランド パレットタウン http://www.leisureland.jp/
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
参加費:1チーム10,000円
エントリー期間:2012年12月22(土)0:00~2013年1月12日(土)23:59まで