MASTERCUPには欠かせない、新潟の聖地「POPY」スタッフが魅せる大会演出。 その「POPY」の社長こと具志堅氏にMASTERCUPについて語ってもらった。
■「集まるべくして集まった、そういう意味で非常にいい大会だったと思います。」
──第2回マスター富山杯からPOPYに演出面で協力していただいたきました。おかげで参加者からもかなり好評です。
それはどうもありがとうございます(笑)
──第2回マスター富山杯の感想をお願いします。
俺は純粋な参加者じゃなくて「良くしようと思ってやってる」側の人間だから第3者の視点では言えないんですよね。そう考えると自分の中でも至らない点もいっぱいあったし、『もっとこうしておけばよかったかな』って思う点もあるんです。
──それを踏まえたうえでお願いします。
北陸という場所でやったわけなんですが、隣県のプレイヤーだけじゃなくて関東関西色んな地域から集まったんですけど北陸って関東や関西に比べたら集まりにくいじゃないですか。そこに全国から集まってくるような大会・・・それを目指せるような大会を作り出せたんじゃないかなと思います。ただ単純に大会やって沢山集まった!ではなく集まるべくして集まった、そういう意味で非常にいい大会だったと思います。
──POPYといえば新潟と埼玉で様々なイベントを展開してきたわけですが地方と都心部の違いってなんでしょうか。
関東の大会は出来上がってるんです。お店もいっぱいあるし、人もいっぱい居るし、(大会を)やろうと思えばいくらでも表に立てる力がある人間はいくらでもいるし業者もある。全てがあるんですよ関東って、だから関東なんですよ「中心」って。・・・で新潟とか北陸って無いんですよ何も、大会を作っていく上でも結局プレイヤーが動かなきゃいけないわけじゃないですか。例えば新潟だったらウチ(POPY)がそれを分かっているからこそ店が動いているという面があるんだけど結局他の地方はアクションを起こすにしても相当な協力がいるし場所や機材も無いですしね。
──機材やノウハウを求めて第2回マスター富山杯からPOPYに協力をお願いしました。
大会とかイベントをやる時ってある程度形を作っておかないと参加するプレイヤーに失礼な事になるし、できればプレイヤーに高揚感を与えるような場所を提供したい、そういうイベントをやっていきたいと思うからこそ上をみるわけで・・・ウチでも鉄拳のイベントは毎月やってるけど富山勢には毎回新潟勢以上に参加してもらって本当に世話になってたから、なんらかしらの形でお返ししなきゃなぁと思っていたんで協力させてもらいました。
──今後どのようなイベントを展開していくのでしょうか。
個人的には関東に手を付ける気は一切無くて北陸や他の地方・・・秋田とか仙台とか山形とかが動くのであれば手伝ってあげたいなという気持ちもあるし、当然自分の所でもなにかしらやっていきたいなと思っています。「鉄拳」はね。
──イベントにおいて関東が中心であるはずですが第5回軍総杯以来大きな大会が開催されていません。
さっきも言ったようにモノ自体はあるんです。ノウハウを持った人間もいるはずなんです。やりたいと思ってる人は居るはずなんです。ただ成功に向けて動くけどそれにはリスクが伴うわけで、行動を起こせる人間・・・責任を取れる人間が居ないからできないんでしょうね。要は今の鉄拳界には先頭に立つ人間が居ないんです。
■「鉄拳の場合は大会をやって思ったんだけどバーチャ3とかあのへんのノリに似てるかな。」
──POPYは鉄拳に限らず様々なゲームのイベントを展開していますが鉄拳と他のゲームの違いってありますか。
他のゲームというか鉄拳とバーチャってどうしても比較対象になっちゃって、鉄拳はバーチャに比べると大会の文化が薄いんです。バーチャって発売当初から大会も沢山あってメディアにも取り上げられたり5ON5も沢山行われてるんですね。
鉄拳の場合は大会をやって思ったんだけどバーチャ3とかあのへんのノリに似てるかな。大会はあくまで大会で、ただゲームが楽しくて・・・みたいな感じね。だからこそ今後大会をやれる要素はいっぱいあるかなと思います。
バーチャって大会やりすぎて擦れちゃってるんだよね。
──擦れるとは?
例えば大会やりました~ベスト4になりました~決勝までいきました・・・そしたら周りの人間帰っちゃう、最後まで観ないんです。決勝戦は決勝に進んだ奴らしか居ないとかね、寂しいでしょ?ウチらはそういうのを「擦れちゃったね」って言うんだけど面白かったら最後まで観るじゃないですか。そういう意味ではまだ鉄拳には熱があるなと思います。だからこそマスター富山杯は北陸だけど鉄拳プレイヤーが目標にするような大会であってほしいと思いますね、凄く。
──5ON5の魅力、見所はなんだと思いますか?
3ON3よりも求められる物が大きいですよね、完全なチーム戦だから順番とかキャラクター構成とかそういった読み合いが複雑で楽しいし意外と3ONよりも地域性が出ますよね。だから観てても各地域の代表同士のぶつかり合いとか楽しいです。あと5人で旅するのも楽しいしね。
──鉄拳に限らず様々な大会を運営したと思われますがマスター富山杯が優れている部分はなんでしょうか。
中核である北陸勢のスタッフですね、しっかり固まっているからこそ大会が機能しているんじゃないかと思います。あの規模の大会をやるのって相当難しいしそれをプレイヤーが率先してやっているというのは凄く稀な事で羨ましい事であると思います。
──大会がイベントとして成功するポイントはなんだと思いますか。
やはり人です。大会を組み立てる人間が居ないとまず成功しません。主催者側の人間が鉄拳に精通していてプレイヤーが何を求めているか、主催者側が何を打ち出していくのか、そこがはっきりまとまっている事が絶対条件ですね。あとプラスお金があればいいんだけどね(笑)
──参加者に向けて一言お願いします。
闘劇とは別の大会が全国各地であってそれが全部繋がっていけば楽しいんじゃないかなと思います。まぁ純粋に鉄拳プレイヤーは楽しみましょう!旅も大会も全てを含めて楽しんでください!