鉄拳5on5シリーズには欠かせない、名物実況&解説のつの、ハメコ。の両氏。 今年行われた闘劇08の裏話や今大会の楽しみ方、期待を語ってもらった。
■「5ON5はかなり安定性の高い大会の形式」
──今年の闘劇の感想お聞かせください
つの:運営サイドの意見としてはやっぱり「波乱だらけだった」に尽きるかな。優勝候補の二代目のチーム(*1)が負けたところから波乱は始まってたんじゃないかな。
ハメコ:俺らイベンターとしては、壇上に残ってもらいたい有名どころが次々倒れていって最終的に壇上に上がったのは若手しか残ってなくて実況や解説するのが結構大変だった。
つの:壇上に1チーム若手が残ればそれはそれで面白い展開にはなると思うんだけど全部若手が残っちゃって、実況としては各ベスト4チームの勉強不足が露呈しちゃった感じ・・・。
ハメコ。:闘劇って運営に関わってる身から言わしてもらえばショービジネスだからね。うちらの課題も見えたよね。
つの:DR後期から活躍し始めたプレイヤーたちが、今回6になって今回こうやって表舞台に出てきてくれたことは素直に嬉しい。来年の闘劇はニューカマーのバックグラウンドの勉強を徹底しなきゃ。
──前回のマスター富山杯の感想を聞かせてください。
つの:そうだなぁ・・・あらためてメンストチン(*2)は(以下メンチン)バカだなぁって思った(笑)声出し勢の中ではあいつは完全に一周してしまったプレイヤーだね。一周して直でバカとかウンコとかしか言えない。
ハメコ。:考えて声を出して・・ってのを一周して面白くなってるんだよね、小学生かっつーの(笑)
つの:大会中に口プレイしてるプレイヤーが少なくなってきてるからああいうのはいいよね。「こいつがいれば間違いない」みたいな位置付け。ハメコはまだプレイヤーとして頑張ってるけど、俺なんかはほとんどオペレーターとしての参加が多いからメンチンみたいな奴が出てきてくれたのは嬉しい。
──鉄拳6初の5ON5が富山で催されることについて。
つの:ゲームがゲームだから安定感が無いじゃん?強いって言われてるプレイヤーが信用できないと言うか簡単に死んじゃうからそういう意味で5ON5はかなり安定性の高い大会の形式になるからオペレーターとしてはありがたい大会だよね。
ハメコ。:3ON3よりは安定するよね。
──注目しているプレイヤーは?
つの:まだ参加するプレイヤーを全員把握しきれてないんだけど、俺がプレイヤーに対してのモノの見方は人間の面白さとどれだけ信頼できるか、要はこういうイベントに対してどれだけ力が発揮できるかどうかなんだけど・・そういう意味では6になって特に目立っている二代目には期待してたんだけど大会では今のところ振るわない事が多いからなぁ。
ハメコ。:注目ねえ・・不動(*3)かな、対戦したプレイヤーが皆キレるという。でもどうだろうね、信用はできない(笑)。
つの:今まではさ、DR以前・・5.0からDRにかけてはある程度自分の思い描いた通りになってくれてるんだ。
ハメコ。:DRは特にね。
つの:6はそういう意味でちょっと予想がつかないね、オペレーターの観点からだと注目のプレイヤーを挙げるのはすごく難しい。
ハメコ。:構図みたいのがあんまりこう・・浮かび上がってこないよね。
つの:やっぱ富山で行われる大会だから「北陸vs関東」とか「北陸vs関西」には注目が集まるんじゃないかな。
■「俺らも楽しめてプレイヤーとギャラリーに対しても実況解説って意味では俺らが持ってる10割以上のモノが提供できるんじゃないかなって思ってる!」
──実況&解説で心がけてることはありますか?
つの:面白さ! 楽しさ! を伝えたい。
ハメコ。:そうだね、ゲームの細部を伝えたいって最初思ってたんだけど・・違うよね。
細部の読み合いを実況&解説で言っても・・一部の人は聞いてくれてるかもしれないんだけどわかんない人のが多いからね。
つの:大会の内容にもよるんだけどね。闘劇だったらコンセプトがそもそも他のタイトルのゲームプレイヤーに対してこのぐらい面白いんだぞって鉄拳に興味を持ってもらえるように実況&解説をするよう心がけてる。ビジョンの大会とかは面子が元々鉄拳が好きな奴らが集まってるわけだから鉄拳にまつわる人間やそいつらの不祥事を使って笑いを取ったり楽しんでもらうってのをコンセプトにやってる。
ハメコ。:「この人おもしれえな」ってプレイヤーに興味を持ってもらっていながら、大会を進めていきたい。そこが一番大事。
つの:細かいところに関しては・・・俺はもう既に出来てると思うよ。
ハメコ。:統一見解としては面白くしたい! 大会をただそのままやるんじゃなくて俺らがいる事でより笑えるものに出来たらいいね。
つの:俺らってゲーム業界ではかなり珍しい実況&解説だよね。
ハメコ。:大きな大会でリアルタイムで掛け合い漫才みたいなノリでちゃんと実況と解説が出来てるのってたしかに珍しいかもね。
──マスター富山杯では闘劇とは違った物を期待していいという事でしょうか
つの:闘劇では色々言っちゃいけないことを意識しなくちゃいけないってのが多いんだ・・・マスター富山杯に関しては・・・。
ハメコ。:やりたい放題やれるかな。
つの:そうだね、俺らも楽しめてプレイヤーとギャラリーに対しても実況解説って意味では俺らが持ってる10割以上のモノが提供できるんじゃないかなって思ってる!でも大会とかイベントに関しては俺らが頑張って盛り上げようとするけど結局のところプレイヤーが楽しんでくれないと盛り上がらないからプレイヤー自身が「楽しみたい」って気持ちを持ってきてくれるのがまず第一かな。
──マスター富山(個人)に向けて一言
ハメコ。:マスター富山ってDRの頃、一応同キャラだったんだよね、俺は熊対パンダで龍王対決したかったんだけどできなくて・・マタドール杯では俺の一方的な処理に終わってこんなもんか! って感じ(笑)
つの:マスター富山って富山の代名詞的なプレイヤーじゃん? プレイヤーとしてもマスコット的な意味でもさ。だからマスター富山杯の名前に冠してるわけだから何かしらの「何か」を大会ではしてもらいたいよね(笑)
ハメコ。:やらかしてほしい、ぶっ放してほしい(笑)
──参加者に向けて一言
つの:やっぱ楽しんでもらいたいよね。
ハメコ。:笑ってもらいたい! たくさん騒いで!
つの:「楽しもう!」って気持ちが根本的に無いと、どんなイベントに参加しても意味が無いと思うから・・・楽しみたいっていうか何言われても笑うぞって気持ちで来てもらいたいかな(笑)
ハメコ。:笑い上戸になったつもりでね、騒いで声出してはしゃげと、祭りだってね。
つの:「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損、損」の話だよね。
ハメコ。:そうそう!踊らなかったら損だよ。そこだね。
*1二代目メンストリュウ、宮田、ティッシュもんで闘劇当日予選に参加するも、2回戦で大将戦の末、敗れてしまう。
*2 関西のブライアン使い、派手でリターンの大きい択一攻撃と会場の空気を支配する口プレイに定評がある。
*3 池袋のジュリア使い、攻撃に特化したスタイルで圧倒的に相手を封じ込める戦法を得意とする。 非常に腰の低い性格をしているが何故か対戦した相手を怒らせる事で有名。