日本鉄拳の聖地「巣鴨」より参戦の「もう一つの日韓合同チーム」がMASTERCUP.6で巻き起こしたジャイアント・キリングについて語ってもらった。
――プレイヤー紹介
しゅうでぃ
MASTERCUP.6で韓国4人抜きを果たし時の人になった仁リー使い。
ぉわた
韓国のhelpme曰く、プレイが1番面白いと評されるワールド系の吉光アリサ使い。
ペールナ
韓国から日本に移り住んでいるプレイヤー。ナスレバーよりアメレバーを好む。
ジェイシー巌竜使い。
――まずはチームを組んだ経緯などあれば、お願いします。
こうすけ:僕としゅうでぃは組もうぜって話してました。2人とも大会で勝ちたいというよりは、鉄拳を楽しくやれれば満足なところがあるんだよね。
しゅうでぃ:そうですね。
こうすけ:そんなときに、ぉわたさんを見かけて、鉄拳を楽しくプレイするという点において、これ以上の人は居ないと声をかけました。
こうすけ:その時ペールナも居て、彼は少し段位厨(笑)なところはあるけれど、このチームの鉄拳を楽しくやるっていうのに合致していて…2人とも快くOKしてくれて、結成となりました。
(※詳しくは割愛しますがDR時代のぉわたさんは鉄拳王にあと少しで届かずに今も鉄拳やめられない、というエピソードがあったことを付け加えておきます)
――MASTERCUP.5より、北陸から最高峰東京上陸となりました。
こうすけ:富山時代は仲良いメンツとの旅行感覚で3回行ったなー。アクセスに関して車が不可欠なので、毎回苦労した記憶があります(笑)東京に上陸してからは、誰にとってもアクセスが良くなり、参加人数も鉄拳イベント史上最大数を更新し、「ニコニコ公式生放送」で生放送する等、他ゲーのプレイヤーや、鉄拳人からしても、鉄拳世界最高峰の大会という認識になりましたよね。富山時代から参加人数は鉄拳史上最大だったから、会場の箱が小さくて、MASTERCUP.3からは全員が中に入れなかったので「ワイルドカードは出場者しか会場に入れなくて、見れない試合もありました」なんてエピソードは、今との違いが分かりやすいと思いますね。それはそれで味わいがあって楽しくもありました。ペールナは、韓国で大きな大会とか出たことある?3on3や5on5等。
ペールナ:5on5の大会は韓国にはないですね。5DRの頃に3on3は出ました。結構昔ですね。軍隊行く前だから。200won、AsukaFace。俺。その時3人ともBalanceってチームで。その時もベスト8だったかな。Qudans。Holeman。Ninに負けました。でも、2回勝負だったんですけど、俺はQudans2回倒しました。
こうすけ:当時から強い(笑)こんな強いプレイヤーを捕まえていたなんて…(笑)
――それでは過去のMASTERCUPの試合を振り返りましょう。まず、MASTERCUP.5の感想をお願いします。
こうすけ:MASTERCUP.5を振り返ると、このメンツと蜃気楼の5人で組んでたところ、直前に冷麺星人が入りたいと電話してきたので、僕がチームを抜けて…その時は2次予選で負けたことしか知らないんだけど、他の試合はどうだったの?
しゅうでぃ:1次予選の第1試合でまずぉわたさんが5タテ、第2試合でも蜃気楼が5タテして、見事1位通過。僕自身もMASTERCUP.5が初めての大きな大会だったこともあって、すげーチームだな…って思ってた。
こうすけ:次が2次予選で箱舟か。
しゅうでぃ:韓国勢の3人が後ろが良いってことで、僕とぉわたさんで先に行こうって話をしてました。まず僕が2人倒して、ちにゃさんに負け、次鋒ぉわたさんが、ちにゃさんと、今まで倒したことのなかったジュンチャンさんを倒すんですよ!
こうすけ:大会では嬉しいエピソードだよね!そーいうの。
しゅうでぃ:そうそう!「全然倒せない」って言ってたのに見事倒し、順風満帆。4人残ってる状態で、はりー君を迎えました。はりー君とぉわたさんの試合も結構惜しかったんだよ。何か入れてれば勝ってたみたいな。それ負けてから、ペールナ、冷麺、蜃気楼と…
ペールナ:覚えてるのは自分もコンボ出来なかったんですよ。
しゅうでぃ:終わり際にジェイシーのスリングブレイド(コマンド投げ)通して、こっち向いてガッツポーズしたら体力ミリ残っていて(笑)
全員:(笑)
ペールナ:それで逆転されたんじゃないですか?
しゅうでぃ:そうそう(笑)
こうすけ:エンジョイプレイヤーらしいエピソードだわ(笑)
ペールナ:実は新宿で何回か対戦していて、何個か連携は知ってたんですよ。リーのギャラクティスクローの後に、少ししゃがんでからシルバーニーっていうのを良く使っていて。それなのに、ガード後にジェイシーのデジャブで投げて、シルバーニーを喰らって、「あーやっちゃったな」と。
こうすけ:気持ちはね、わかるよね。
しゅうでぃ:で、ペールナが負けちゃって。で、冷麺が一生タッグクラッシュして。
ペールナ:そんな負け方するところ見たことなくて。
しゅうでぃ:そう、1ラウンドも取れてなくて、ただクラッシュをし続けるだけの冷麺…みたいな…めちゃめちゃ緊張してたんだよね。
ペールナ:大会強いんですよ、冷麺は。
こうすけ:うん、イメージはそうだよね。
ペールナ:大会よく出てて、大会のやり方も知ってるし。
しゅうでぃ:で、蜃気楼が「俺に回ってくるとは思わなんだ」みたいなになって。言ってみれば、MASTERCUP.6の逆側みたいな。そんな感じで涙をのんだ、と。
こうすけ:涙をのんだ。いったん冷麺はそれから帰国したんだよね。それでMASTERCUP.6は僕が戻ってきたチーム構成でした。
――MASTERCUP.6で、特に皆の記憶に残っているのは韓国戦だとは思いますが、その前に、取り上げておきたい試合などあればお願いします。
こうすけ:韓国戦ももちろんそうなんですが、我々としては、1次予選も記憶にあります。ぉわたさんが5タテした時。こっちのお祭り感と相手側の悲壮感のギャップが凄くて忘れられないんだよね。
しゅうでぃ:本当だよね。ゆうくん♪のチームでしょ。1次予選の1試合目はペールナが全員倒したんじゃなかったかな…。それで次がゆう♪のチームで。最初レオラースの…
こうすけ:ヨモギくんね。
ぉわた:あ、レオラースが強かったんだけど、なんか、運よく勝ったんだよね。そこで流れに乗れた(笑)
こうすけ:そのあとずっと相手チームに日向砲とかが当たりまくってて。「高く浮いてんなー」みたいな。
全員:(笑)
こうすけ:実はあのときさ。後ろでKneeが見てくれてたんですよ。真面目そうに腕組んで試合見てたんだけど、最後の方笑ってたからねw「これやべーな…」みたいな。
全員:(笑)
しゅうでぃ:そういう連携ってどうやって考えてるんですか?日頃。
ぉわた:なんだろう…降ってくる(笑)
しゅうでぃ:ほんとかよ(笑)
ぉわた:本当だよ(笑)1個思いつくと、そっから連鎖的に、あれもやろう、これもやろうみたいな感じに。
こうすけ:まだまだネタはあるけど、それはMASTERCUP.7に向けて隠しておきましょう!ぉわたさんはどんな人と当たりたいの?
ぉわた:いやもう、俺は完全にやったことないやつとやりたい。段位が高くて合わなかったやつとか。地方とか。
こうすけ:段位低い人とか逆にどうなんすかね。例えば全然知らない10000試合超えてるラースとか。
ぉわた:ああもう全然別に関係ないよ。やったことあるか、ないか、だから。それに尽きる(笑)やったことあるやつは、もういいよ(笑)
全員:(笑)
――そして、MASTERCUP.6の2次予選決勝の韓国戦を迎えます。
ぉわた:しゅうでぃの話はもちろんそうなんだけど、まずは先鋒戦。ペールナがJDCRを倒してくれたんです。よく倒したよね。
ペールナ:JDCRの事はよく知ってるから。去年の5人の中で、1番勝率が高いのは実はJDCR。
こうすけ:あ、そうだったんだ!僕ら、JDCRが1個前の試合で、先鋒で出て5タテしてて、勝てる気しないなって。ぉわたさんかペールナだったら行けるんじゃないか?なんて思って出てもらったんだけど。
ペールナ:JDCRは一応、見えない下段は反応しないし、見える下段だけガードをちゃんとして、普通ガードするタイミングに山ステで下がって…なので、自分は攻めて、下段か中段か、ってずっとやるのを心掛けてました。
しゅうでぃ:最後は両P投げを通してね。
ペールナ:それもJDCRの癖です。厳竜だったから、けたぐりはBDで見送られるし、大きい技は見えるから、絶対にBDだろうと思って。最後に投げに弱いんですよ。
しゅうでぃ:なるほどね…いやでも本当にアレ大きかったよね…開幕でJDCRをペールナが倒してくれた。奇跡を起こすための扉を開いてくれた的なところがあって。
ペールナ:いやいや、やはりしゅうでぃさんが…
こうすけ:いや、JDCR倒してくれないと、可能性が0%のままだから。
しゅうでぃ:そうそう、歴史が始まらなかった。実際僕も韓国チームで対戦したことあったのは、JDCRだけで。対戦した時は、「ああ、これは無理だ。ワンのチャンもないや」と思ってたけど、それをペーさんが倒してくれた。これは本当に大きかったね…
ペールナ:大将とかでもし僕たちが出ると、負けても何か言われるんじゃないかと…だから1番最初に出ておきたかった、というのもあります。 こうすけ:韓国人だから韓国最強と戦うとね。
ペールナ:負けても、わざと負けたとは思われたくないから。あとJDCRには絶対勝ちたかったんですよ。
しゅうでぃ:絶対に勝ってくれて、本当にありがとうございました!
こうすけ:あれなかったら、静かに5タテされてたからねw
ペールナ:あの時のしゅうでぃさんは良かった…最初NINとやってた時、負けそうなところありましたよね。
しゅうでぃ:全然いっぱいあったよ。
ペールナ:お互いこうミスの連続で。最後にパンパン!って。
しゅうでぃ:いや、見返すと、どの試合も韓国側が勝ってる試合しかなかったよ。NINもポジションチェンジからワンワンツーの確定入れれば勝ってるところを、ワンワン押し付け行って。何でもよかったはずなのに。
ペールナ:NINがあの時、生チェンジするとは思わなくって。NINはああいう場面で普段絶対チェンジしないから。
しゅうでぃ:あ、そうなんだ。じゃあやはり手前のゴチャゴチャが功を奏した形だったのかね。チェンジ刈らないと勝てなかったからね…。しかし、色々憑いてたね。ばくしーとかがタイムシフトで動画見てくれたらしいんだけど、すごい気持ちが出てたって言ってくれて…。KNEEとの試合もね、最後鬼八1発目カウンターしてるから、出し切れば終わりだった。
ペールナ:KNEEとの試合も、先に2本とってましたよね。
しゅうでぃ:そう、で、捲られだして、ファイナルラウンドで。流れ的にはKNEEが対応しきって勝つみたいな。でも、ここで折れたら死ぬな…と思って、開幕ブレイジング打ったら当たって。
こうすけ:いつもと同じじゃねーか(笑)
しゅうでぃ:これガードされたらもう終わりかなと思ってたんだけど。でも、当たると思ってないからコンボをミスり、しゃがむしかないような汚いヒールブースターをぶちあて…で、なんやかんやあって削り合いになって。鬼八1発目CHで出し切られたら負けてたんだけど、1発止めだったから、僕がインフィニティ擦りに行って、勝てたという…僕の試合は、ブレイジングのコンボをミスったほうが勝率なぜか高いんですよね。
こうすけ:動画見ないから、記憶怪しいんだけど、大体圧勝で、NINが1番危なかった印象。今日のしゅうでぃは持ってるなと思ったよ…SAINTもよく勝ったよね?
しゅうでぃ:あれはやっぱりタケ。のおかげじゃない?
こうすけ:あ、やってたね…てか、お前この1年タケ。と対戦してねーじゃねーか(笑)今年勝てると思うなよ!
しゅうでぃ:いや、全然思ってないよ(笑)今年は後ろでひっそりとしてるから。
こうすけ:過去の栄光にすがり続けたこの1年。しゅうでぃは果たして強くなったのか。
しゅうでぃ:…2代目STRとして出ようかな。
こうすけ:でも1つだけ心残りがあるのが、ぉわたさんと韓国最強もちょっと見たかった。
しゅうでぃ:見たかったね。
ペールナ:韓国にぉわたさんみたいな吉光いないですからね。
こうすけ:HelpMeもWorld No.1って言ってるから…膝さんも苦笑いするこのアリサ吉光を韓国の初見にあててみたいね。だから、MASTERCUP.7でもしまた韓国にあたっても「いや、もう俺らしゅうでぃじゃねーんだよ」ってね。
ぉわた:今回のPVはしゅうでぃさんバッチリ映るんだろうな。ドヤ顔して、椅子の上に載って…
しゅうでぃ:ただハメコ。さんのコールで花道を上がりたかったので、その前の憑りついたかのような集中とかもあって、嬉しさが爆発してしまいました。今見返すと恥ずかしい(笑)
こうすけ:あの時で思い出すのは、弁慶がさ、応援してくれるのは嬉しいんだけど、超でかい声でこっちに向かって叫ぶから、お願いだからやめてくれって(笑)
ぉわた:それ言おうとしてた(笑)なんか忘れてるなと思ったけど(笑)
しゅうでぃ:俺も黙れって言ったからね(笑)
こうすけ:皆さん、チームの応援するときは、声だし大事だけど、プレイの邪魔にならないようにやってね!もちろん弁慶は今年も声だししにきてね!
しゅうでぃ:大会当日も、その前の準備期間も、いろんな人に支えられてこその奇跡だったと思います。MASTERCUP.6のキャッチコピーの、「夢の舞台に、登れ」を自分なりに達成しました。人によって夢の舞台は違うと思うけど。決勝トーナメントに行ける事が嬉しかった。他にも様々な方から賛辞を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
――そして、決勝Tは『大日本風力発電所・外伝』との試合でした。
しゅうでぃ:ベスト8の試合は、ペールナが3人倒して、次は蜃気楼が理由なき飛び2段で勝利。この時点で4-1。
ペールナ:でも、そのあとは惜しかったですね。
しゅうでぃ:確かにね…ぉわたさんを先に出しちゃったのが、ちょっとね。
こうすけ:1番勝つ確率が高いぉわたさんに終わらせてもらおうとしたんだけどね。
しゅうでぃ:ぉわたさん倒して向こうノリノリになっちゃって、こうすけが相手の目の前でデビル化して塩を送った。
全員:(笑)
こうすけ:大体目の前でデビル化するときはダメなサインだよね(笑)
ぉわた:しっかり浮かされてたからね(笑)
こうすけ:チームメイトにすまねぇと思いましたよ(笑)
ペールナ:大将はしゅうでぃさんでしたっけ?
こうすけ:3タテ3タテ。
しゅうでぃ:1本取ってるよ!でも1-2の時点で開幕ブレイジングを喰らって。
こうすけ:やられる人の気持ちわかっただろ!
しゅうでぃ:味方なのに「喰らうだろ!あれ、喰らうだろ!」とか俺に言ってた時はもうね(笑)
こうすけ:エンジョイ!エンジョイ!向こうはスペハンが活躍するのが凄かったらしくて、同じチームではないのに、感激のあまり応援していた軍鶏さんはガチで泣いてたらしいから、気持ちじゃ全然負けてたんだろうなー。
後ろの方も試合観戦出来るように、筐体周辺は選手、観戦者も座っての観戦にご協力ください。
また、筐体や会場に複数ゴミ袋やゴミ箱を用意いたしますので、そちらに捨てるようにお願いします。
イベントの今後の継続にも左右いたしますので、モラル向上のご協力よろしくお願いします。
■大会概要
『MASTERCUP.7 TEKKEN 5ON5 TEAM BATTLE GP2014』
日時:2014年11月2日(日)8:00~
開催地:東京レジャーランドパレットタウン http://www.yamazakiya.co.jp/area/
住所:〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3-8
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
実況・解説:ゲンヤ・ハメコ。
参加費:1チーム15,000円
エントリー受付期間:2014年8月1日(日)0:00~9月21日(日)23:59