■「関西勢で一軍を組むのはもうマタドール杯だけの気持ちでいますし、勝ちにいきたいと思っています。」
――第5回マタドール杯は2年ぶりの開催となりました。
マタドール:マタドール杯は基本的に僕が優勝出来ないと開催しないんですけどね(笑)元々関西でも熱い大 会をという所から始まったのが『マタドール杯』なんです。今回は関西のプレイヤー達からの開催希望の大きな声もありました。あと今回もa-choと MASTERCUPの協力もありますのでこれまで開催を決めました。マタドール杯は僕たち関西が4連覇という事で全て優勝しています。今回は過去一番優勝 困難な状況にはありますけどね。
――とはいいながら関西でも屈指のメンバー構成になっていますね。
マタドール:そうですね。チーム結成まで紆余曲折はありましたが「ブリブリ丸、ティッシュもん(※以降しもん)、マタドール、38、ジョー」となりました。このゲームでは関西勢で一軍を組むのはもうマタドール杯だけの気持ちでいますし、勝ちにいきたいと思っています。
――鉄拳6BRの最後に開催された5on5「第4回マタドール杯」は大阪が優勝して大きく盛り上がったと思います。
マタドール:1次予選は本当に危なかったですな。2次予選は全員で勝ち抜いて、決勝トーナメントは準決勝 の38、決勝戦はしもんの覚醒で優勝しました。特にしもんは美味しいところだけ持って行きましたな(笑)38がたまに「俺がおらな優勝できんかったな」っ て言ってきおるんですけど、「お前とかおらんでも優勝できたわ」って言い返してます(笑)
――2013年にまさかの関西鉄拳で生配信「オレンジハウス配信」がスタート。おそらく第5回マタドール杯のきっかけを作ったと言えるこの経緯を教えてください。
マタドール:もうこのTAG2ってゲームから身を引いて半年が経過していたんですけど、オレンジハウスの 店長からお店の鉄拳を流行らせたいということで依頼を受け「オレンジ配信」を始めました。ただ、軌道に乗り始めた矢先に閉店。赤字ではなかったんですけ ど、テナントの契約更新関係での閉店でした。まぁ、個人的には鉄拳界に戻されるだけ戻されて野放しにされた感じではありました。でも、どうなんでしょ。生 放送って需要あるんですかね?
――実際、巣鴨の公認放送とは対比的にマタドールの非公認配信を求める声もあるのは事実かと思います。非公認でも必ず超えてはならない一線は引いているように見受けられますが。
マタドール:色んな意味で巣鴨みたいにならないように意識してますね。よすりんが手伝ってくれている事も 大きい・・・かもしれませんが(笑)真面目な話、関東ほど関西の鉄拳は流行っていないですから、人の集まる場所を配信を行うことで作るというのは大事な気 がしていました。さすがにBANはさせないように適当なことはさせませんでしたけどね。
――関西の鉄拳プレイヤーで他のゲームへも広い視野を持っているのはマタドールぐらいなものだとも思いますが。
マタドール:他のゲームを見ていて「豚劇」や「10戦ガチ」のような企画も面白かったのでやっていきたい ですね。目標となるようなコンセプトマッチ的な企画をオレンジハウスでやりたかったんですけどね(笑)ランバトの仕組みとか色々考えてたんですけどね。何 事も思うようにはなりませんな。
■「ゲーセンも経営が大変なこの時代『いつまでもあると思うな親と大会』です。」
――第5回マタドール杯は「先着限定56チーム+予備予選28チーム」となりました。
マタドール:そうですね。俺の本音は無制限にエントリーだったんですけど、a-choの広さ、筐体数、筐 体自体に大会をやり辛い問題がありますし、5や6に比べてTAG2は圧倒的に長く時間のかかるゲームなので『先着限定56チーム』にしました。また、a- choさんの御好意により早く店を開けてもらえることになり「予備予選 28チーム」を追加で募集することができ、合計でエントリーは過去最大参加の「84チーム 420人」になりました。配信はa-choさんの機材で決勝筐体の1筐体を配信する事が出来ます。a-choはゲームセンターで入場無料ですし、やいやい 言わんと現地で観戦して少しでもa-choや大会にお金を落としてください。ゲーセンも経営が大変なこの時代『いつまでもあると思うな親と大会』です。
――大阪のインタビューで毎回話題に上がるのですが、若手のプレイヤーが出てこないという状況は相変わらずでしょうか?
マタドール:若手はホンマに全然出てきません。やっと「加齢」が出てきたくらいですかね。あと「よすりん」が頑張ってる感じで・・・一番若いのは「はるさめ」になるんでしょうか。ただ、ここではるさめの名前を出さないとならないぐらい人がいないっていう事です(笑)
――マタドールの言葉で「読み合いなんてしてる内はあかん。読み合いの回数分安定感が下がる」というのがあるみたいですが。
マタドール:読み合いの回数を減らして勝つ。「強いことしかやらん」ということです。この言葉はいわゆる 置きにいったんです。Twitterで格ゲー名言botが出始めた時にスト2プレイヤーしか取り上げられてなかったんですが、ある時なぜか僕がフォーロー されたので語録を取り上げられようと思って呟いたんですよ(笑)見事に採用されてましたけどね。よさげな言葉を2、3個置いたらしっかり採用されました。 それはさて置き、最近の若いプレイヤーに多いのが今さえよければ良いという「ワンナイトラブ鉄拳」しかやりませんな。長くやるからにはちゃんと鉄拳したい という気持ちが強いです。MASTERCUP.6で「デク」があそこまでレベルの高い鉄拳やっているのに負けてしまうということがショックでしたね。見て いて折れそうでした。自分の思い描く「完璧な鉄拳をやっていて結果的に勝っている」というのが理想なんですけど、思い通りに動かせていないので歯がゆいで すね。
――第5回マタドール杯の見所などありましたらお願いします。
マタドール:TAG2で最近結果を出している九州が面白いんじゃないでしょうか。今までのシリーズで日の 目を見ることがない地域でしたし優勝を取りに来て欲しいですな。ぷーちゃん達が東海圏1軍メンバーを集めての参加という事で、活躍が楽しみなチームかと思 います。関東はしょちゃんが一番強いと思っているので来て欲しかったです。関東ではその次は「デク」かな。中国地方の注目は「スエット」なんですかね。広 島に行った時に対戦したら、ただ擦りちらかしてくるだけでしたけどね(笑)負けなくてよかったです。話変わりますけど、鉄拳を長い間ゲームしていれば誰で も中級者までにはなれるんですよ。ただ、そこで中途半端に勝ててしまうので、満足している人が多いですよね。もう一段階頑張って完成度を高めて上を目指し てもらいたいです。
――最後にマタドール杯に向けての鉄拳プレイヤーに向けて一言お願いします。
マタドール:結局僕たちって鉄拳しかやることないから(笑)マタドール杯という大会を目標にして、イベン トの時じゃなくても普段からゲームセンターで鉄拳が流行ればいいなと思っています。ゲーセンに行って誰もいないのは寂しいもんな。最後に、なんだかんだで 鉄拳は僕が勝つようになってますのでマタドール杯は勝ちます。
『第5回マタドール杯』
■日時:2014年3月22日(土)
■場所:京都a-cho http://www.a-cho.com/
■住所:京都市中京区寺町通り四条上る東大文字町302・303 A-breakビル2F&3F
■タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
■大会形式:5on5
■エントリー:先着限定56チーム
■参加費:1チーム5,000円
■主催:京都a-cho、マタドール
■運営協力:MASTERCUP