MASTERCUP.3大会結果

鉄拳6 5on5・BATTLE　MASTERCUP.3 第3回マスター富山杯
2009年9月20日(日)　富山ハローワールド M.3

2009年9月20日、北陸富山で3回目となる鉄拳5on5チーム戦、MASTERCUP.3が開催された。全国、海外から総勢90チーム以上が集まり鉄拳史上最大のボリュームになった本大会。注目はやはり関西勢の3連覇を達成すべく精鋭を揃えた「関西われわれクラス」、そしてそれを阻止すべく関東最強の5人を揃えたと言っても過言ではない「関東ダンスクラブ」をはじめとする関東勢、闘劇のリベンジを目論む韓国勢や都市部との対抗戦で辛酸を味わい続けた地方勢の意地にも注目が集まる中、正真正銘「世界最強の5人」を決める戦いの火蓋が切り落とされる。

1次予選、地方勢vs地方勢の各地域のトップ同士の戦い等、この日にしか実現しないカードに会場は熱狂。中でも韓国からの刺客ソヨンドリ率いる「スーパースター」vs関西最強ワン使いの猛ダメ打率いる「関西髭一家」に注目が集まる、誰もが接戦を予想する好カードのだったが韓国最強のロウ使いマルグが「関西髭一家」の前に立ちはだかる。神速のスライディングを武器に次々と標的を倒す姿に観衆は騒然、彼の勝利後のパフォーマンスも相まって韓国勢が強烈なインパクトを残し2次予選に進出した。

mastercup 1次予選を経て1位で勝ち抜いたチームによる2次予選、ここからは各リーグを勝ち抜いてきた強豪同士による総力戦、強豪同士による壮絶な戦いが繰り広げられる。中でも注目集めたのは「熱血高校」と「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍‐」による2次予選勝ち上がりを賭けた１戦、TEKKN-NETチームポイントランキングでも常にトップを争う両チーム、全国トップチームの誇りを賭け決して負けられない戦いは死力を尽くした総力戦となった。「熱血高校」リーダーまぁぶぅが「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍‐」リーダー垂れを下し勢いに乗るも屈指の勝負強さを誇るゆうゆう、安定した試合運びを見せるぺこすの二人が活躍し互いの意地を賭けた総力戦は「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍‐」に軍配が上がる。他にも関東関西に次ぐ第3勢力として注目を集めた「九州パンピーの集い」、関西3連覇を狙うダークホース「凹えもんズ２」といった強豪チームが次々と関東の強豪の前に敗れる形となった。

mastercup 1次予選2位、2次予選敗退チーム総勢50チーム以上から代表者一人による1発トーナメントで行われるワイルドカード。勿論その中から決勝トーナメントに進めるのはたった1チーム、過去の大会ではここから決勝トーナメントを勝ちあがったチームが勢いそのままに決勝トーナメントで活躍する事もあり、既に2次予選を勝ち上がったチームも注目する中、決勝トーナメント最後の椅子を賭けたワイルドカードがはじまった。各チーム代表者1名を選出しそのプレイヤーにすべてを託す。決勝に残ったのは今や北陸を代表するプレイヤーに成長したダブルと6BRで頭角現した若手レオ使いマル坊’ｚによる新世代プレイヤー同士の対決となった。5人の期待を背負った決して負けられない大将戦、勝ちあがったのはどんな境遇でも決してぶれることの無い屈強のメンタルを誇るダブルが持ち前の勝負強さをいかん無く発揮、決勝トーナメント最後の椅子は「▽:New-Generations」が勝ち取った。

かくして揃った8チームによる決勝トーナメント。3連覇に向けて危なげながらも決勝トーナメント mastercup まで勝ちあがった「関西われわれクラス」、横浜の強豪プレイヤーが集まった「湘南から来ました」、チームワークの高さが際立つ前大会ベスト4チーム「Ranca失恋応援チーム♪」、ワイルドカードを勝ち上がった勢いのある「▽:New-Generations」、関東最強レイ使い古水を筆頭に強豪揃いの「立川1軍」、1発勝負のスペシャリストが集う前大会準優勝チーム「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍」、新宿の新鋭プレイヤーが集う「Fire Dragon ～炎龍～」、そして打倒関西最右翼と目される「関東ダンスクラブ」いずれも厳しいレギュレーションを潜り抜けてきただけあってどこが優勝してもまったくおかしくないメンツが揃ったと言える。

mastercup 決勝トーナメントの組み合わせはK-1方式（抽選により指定順序を決定、抽選で決まった順番でトーナメントの好きな場所に自分のチームを配置する）で決められる。やはり注目は会場で行われた優勝予想トトカルチョ(※1)でも2位に大差をつけ一番人気を獲得した「関西われわれクラス」、先に決まっていた「立川一軍」との対決を期待した会場内から『古水コール』が湧き上がるが「関西われわれクラス」は「立川一軍」との直接対決を拒否、「関西われわれクラス」準々決勝の相手は「湘南から来ました」となった。その「湘南から来ました」vs「関西われわれクラス」にて波乱が起こる、「湘南から来ました」指揮官こうすけの采配が見事に的中、残り3人を残した状態で先に「関西われわれクラス」大将のたいぞーを引きずり出すことに成功する。「湘南からきました」中堅はタイカレー、くしくも新旧フェン使い対決となったこの戦いも終始ペースを握るのはタイカレー、「負けてもまだ仲間がいる」いい意味で力の抜けたタイカレーは要所で9RKをヒットさせ「関西われわれクラス」大将たいぞーを撃破、優勝候補大本命「関西われわれクラス」はここで姿を消すこととなった。

もうひとつの優勝候補「関東ダンスクラブ」は前大会準優勝「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍」と対戦。総合力で勝る「関東ダンスクラブ」に対して経験で対抗する「全力ぶっぱーズ(^ω^)‐１軍」、この日勢いに乗りここまで無敗の活躍を見せていた関東最強ドラグノフ使いノビを伏兵ばらもんが倒し勢いを手にしたと思われたが「関東ダンスクラブ」リーダー福士が磐石の鉄拳でこれを阻止、「関東ダンスクラブ」が危なげながらも勝ち上がりを決める。この後ばらもんに喫した1敗で気を引き締めなおしたノビはもはや手がつけられない状態に、この後決勝を含むほぼ全ての試合をノビが『片付ける』形となり、決勝で関西を破り勢いに乗る「湘南から来ました」を一人で封殺、そのまま「関東ダンスクラブ」が余力を残したまま優勝を決めた。終わってみれば「関東ダンスクラブ」の圧倒劇で幕を閉じたがその立役者はやはりノビ、予選を含めて敗北は決勝トーナメントの対ばらもんのみ、本大会のMVPを決めるならばノビで間違いないだろう。

※1　参加チーム限定で行われた優勝チーム予想トトカルチョ。的中したチームメンバーにエンブレムが付与された。