初代鉄拳番長じゃくらぁ~・日野Pインタビュー。11・3『MASTERCUP.6』の意気込み、鉄拳の大会文化、シーンについて語ってもらった。
――番長はMASTERCUP.2から毎回参加、対して日野Pは前回が初見学ということになりますね。初めてごらんになってどうでしたか?
日野P:そうですね、あんなに大規模な格闘ゲームの大会を見たのは初めてでした。いるだけで「お祭り」というような、そういう空気が何より楽しかったですね
番長:日野Pはずっと格ゲーマーだもんね?
日野P:はい。でも2D格ゲーしかやってなくて3D格ゲーは食わず嫌いでした。「やることが多すぎて何もできないんじゃないかな」と思っていたんですけど、そんな私がMASTERCUPを見た感動で鉄拳を始めました。
番長:意外に強いしね、2Dは。
日野P:2Dは普通に番長に勝てますね(笑)
――2Dも結構強い番長に勝てるってすごいですね!
日野P:ぜんぜん、ボコボコにします(笑)
――ぜひその格闘ゲーセンスで鉄拳でもその力量を振るってください。
番長:3Dは厳しいからね。
日野P:まだ何をやったらいいか分からないですね、でも楽しいです。
――これまで、お仕事以外で大会というのに行かれたことはありますか?
日野P:闘劇ですかね。大きな大会では。
番長:2Dとかなら普通に大会とか出てたらしいね。
日野P:2Dの大会は見るだけでなく、出てたりしました。
――ちなみに、どんなゲームですか?
日野P:サムラ●スピリッツです。下手くそですけど、遠征したりとか…名古屋の方に強いプレイヤーがいて、コミュニティーがあったのでそこ主催の大会に遊びに行ったり。鉄拳の遠征と一緒です。何人かで車に乗って行ってゲームして遊んで食べて…みたいなこととか。あとはキャラクター好きの人達とお茶会しつつ、そこにゲーム筐体を持ち込んで大会やったりとかも。
――バリバリの格ゲーマーですね!
日野P:会社に入る前から趣味でやっていたことだったので、それのもう、最高峰版のMASTERCUP.5を味わえたことは、本当に幸せでした。
――番長はMASTERCUP.2から参戦ということで、大会の雰囲気を知っていると思いますが、今回お台場での開催では、どんなところが今までと違ったでしょう?
番長:2~4の時は、ギリギリ個人がやれる範囲での大会、人数は多いけども、協力を得て、ゲーセンなり箱なりを借りて、筐体どかして、そこでワイワイ集まれる状況を作って……なんだろう、手弁当で、メッチャ頑張ったねと。実際、俺が富山に行ったきっかけも、大会に勝ちに行くっていうのもあるけど、やっぱり遠征だよね。みんなで前日に集まって、鉄拳の話しながら8時間から車運転して、『お前さ、あの技のフレーム分かる?』とか言いながら…運転手だけが疲れる(笑)
日野P:それで大会に挑んで、ご当地のものを食べて、帰るっていう、遠征込みのイベントっていうことですか。
番長:まあ俺ら富山行って、食ったものって回転寿司だけだったけどね(笑)
日野P:それもよくあるパターン。でもファミレスで終わるみたいな(笑)
番長:そこから会場がお台場に変わって、一気に公式感が出たなあと。
――やはり会場のスケール感でしょうか。カラオケルームもあります。
番長:俺も利用したよ!カラオケルームは利用する要素しかないでしょ。家庭用やモニターを持ち込めば練習もできるし、オフ会もできる。長丁場色んな楽しみ方ができるのがいいね。
――MASTERCUPが富山から東京進出した訳ですが。
番長:どこをメリットと考えるかだよね。たとえば東京の人間からしたら遠征する楽しみが減った、っていう面もあるけど、一方ではコンディション作りは容易になったので、言い訳が効かない真剣勝負の場になったという面もあるよね。お台場って場所もいいし、空気が綺麗だし、環境もいいし、飯食うところもいっぱいあるし、車での移動もしやすいと。そう考えると正解だったんじゃないかな?人の多い場所に必然的に集まって、そこで開催できた。いいタイミングで、良い環境で、できるようになったという気がするかな。参加者も、ガチで戦いたいプレイヤー、お祭りでワイワイ楽しみたいプレイヤー、あとは今まで大会とか出てなかったけど、MASTERCUPなら5人、やりたかったメンバー集めて出るか、みたいな記念受験のプレイヤーとか。それから『MASTERCUPあるから出ませんか?』みたいに声かけ合ってチーム組んで、現場で初めて会ってオフ会みたいな。色々需要を満たす事ができるし、MASTERCUPが進化してきているということは我々としても喜ぶべき事だと思うね。
――ありがとうございます。さて、お2人は普段全国を回ってイベントをやっていらっしゃると思うのですが、そういったオフィシャルなイベントをやっている立場から見て、個人主催のイベントはどう映っていますか?また、もっと色んな人にやって欲しいといった要望はありますか?
番長:そうだね、俺は今はもう相手が日本だけじゃなくて世界に広がったんだけど、世界の大会を見て回っても、実力も運営レベルも日本は高いイメージがあるかな。海外は大会をやるっていう土壌が出来ていない国もまだある感じかな。でも、海外の人はどの国もお祭りごとは大好きだからね、やれば盛り上がる感じだよ。EVOとかだね。個人レベルじゃなくて、企業が手がけるようなイベントから、もっと小規模なものだと、もう家に20~30人くらい集まって、そこで大会やる、みたいなスタイルがあるよね。ゲームセンターで行う大会が日本より少ない感じはするかな?
日野P:業務用に関してだと、最近の巣鴨ではオフ会の開催がすごく活発で。大変ありがたいです。お店からも「オフ会できますよ」と案内を強化しているってのもあるんですけど。配信環境も巣鴨は整っているので、プレイヤーの発信したいという需要にも応えられているかなと思いますね」
番長:地方でも、こういった形式で、プレイヤー達でもっともっとやってもらえれば、プレイヤー人口も増えてくれるのかなと思うな。やれば人は集まるし、実はプレイヤー人口っていうのはみんなが想像している以上にいると思うんだよね。家庭用から業務用へ、とかその逆とか、そういう橋渡しの役割をしているのがこういうイベントだったり、巣鴨のようなお店だったりするのかなと。
日野P:私もMASTERCUPをきっかけに鉄拳を始めましたけど、地方を回っていると、サブキャラクターとかではなくて、わたしと同じくらいの力量というか、同段の駆け出しプレイヤーが本当にいるんですよ。だから新しく始めてる人も確実に居るなと。たとえばレボリューションから始めたっていう人もいますよね。
番長:日野P効果もあるしね(笑)
日野P:それは無いと思いますけど(笑)
番長:日野P効果は高いと思うよ! アイマス勢を引き込んだのは日野Pの功績だもん。
――色んなゲームのプレイヤーが新しく鉄拳を始めてくれたり、あるいは昔鉄拳をやっていたけど、巣鴨や番長のイベントをきっかけにまたやってみようとか、そういう流れができれば、すごく人口が増えてくれるんじゃないかと思いますね。
番長:そういう意味ではMASTERCUPはいいと思うよ。初心者から上級者まで出場できるオープントーナメントだし。イベントは本当に大事なんだよねー。
――今後の番長組み手の展望なども教えてもらえますか?
番長:どっちの番長!?
日野P:こっちの番長は二代目ですね。9月以降はまだ未定の部分もありますが、お陰様で好評でしたので、何かしらの形で地方へ行けるようなイベントを継続したいなと思っています。
――世界の番長の方はどうですか?
番長:俺は巡業してるわけじゃないんだよ!実際に機械を購入していただいている所へ、ゲストとして行って、大会や人員をアサインしたり。世界大会のタイミングなんかあると盛り上げる為に行くとか。前みたいに組み手で行くというワケじゃなくて、他の用事で行って、夜なんか時間が余った時に、地元のプレイヤーと連絡を取り合って、『今居るよ』とかって言ったら、『迎えに行くから遊んでくれ!』とかなるケースは多いねって。それでゲームセンターを回って各地のプレイヤーと交流して情報交換したりね。今の俺の商売相手というのは、鉄拳はもちろん、それだけでは無く、BNG製のゲームを取り扱ってくれるを全ての企業なんだよね。だからBNG製の製品があるどこのゲームセンターに行っても、大丈夫になったね。今まではナムコという枠組みだったから公式『組み手』っていう形式だったけど、今はちょっと違うのね。どこのオペレーターのところに行って、たまたま鉄拳を遊んでいても、そこに人が集まってくれればオペレーターとしては万々歳であると。鉄拳はあくまでも目的というか手段の一部なんだけど、うまいこと俺の鉄拳番長という名前が乗っているという。世界の企業から『来てくれ』と言われるけど、そうなったら上手く俺のことを使ってもらって、そこで営業活動もしていくっていう感じだね。だから色々な意味合いで鉄拳番長で良かった!って思うようになったよ。
――なるほど。鉄拳世界営業組み手ですね。
番長:そうそう。『もっと買ってくれませんかねー? 鉄拳あったらこれだけ盛り上がるでしょ!』って(笑)
日野P:身体を張って営業する!
――鉄拳は原田さん以外にも、番長や日野P、それからノビとか、盛り上げようとしてくれている公式の人が多いので、鉄拳ファンとしても本当にありがたいという気持ちですね。
番長:まあそれも、盛り上げようとしてくれている人間が外に居るから、俺らもやれてるというのがあるかな。バランスが取れていると思う。
――では最後に、MASTERCUP.6への意気込みを聞かせてください。チーム編成などについても触れつつ。
番長:前回のチームで言えば、まあレジェンドチームであったのは間違いないよね。俺、ハメコ。、ゼクス…この、なんだろう、過去を築いてきたこの3人。本番ではまったく役に立たなかったけど(笑)それでも面白かった。そこに黒黒と不動がいて、オッサンばかりで固めたんだけど、そういったコンセプトあって組めるチームというのも楽しいと思うし、オッサンというか自分らの年代の人間がどこまでやれるのか証明したいっていう場でもあったからね。今回も、もし出られるのであれば、そういうメンバーを集めて、ある程度コンセプトを持った上で、あとはどこまで…実力はないけども、若者相手に立ち回れるのかってのを試したい。だから、今回は自分達が勝つためだったら手段を選ばん!(笑)
――手段を選ばないという意味で、どうやら海外へもオファーを掛けているというウワサを聞きましたが!?
番長:いいと思うんだよね! たとえばNINとソヨンドリと俺とゼクスとか、そういうよく分からない面子で組むってのも。あれ? 昔強かった人達だけど、今でも強いの? みたいな、そういうコンセプトで組んで、ワンチャン優勝狙えたらなと思ってます。もし我々が優勝できちゃったら、MASTERCUPの汚点になるわけですが(笑)
日野P:永久欠番ですね!
番長:MASTERCUP.6はなかったことになる!…なるかい!あと、まったりチームだけは当たった瞬間になんとかして倒そうと思ってます。
――あそこも相当強いチームですけどね。
番長:そういうわけで、打倒すべきメンバーもいつつ、自分達のメンバーも楽しく決めつつ、ですね。もしメンバーがいなかったら、5人目に日野Pも入れてあげるよ!
日野P:ニュージェネレーションとして。
――日野Pも出るとか出ないとか。
日野P:出るような出ないような…(笑)その前にまず、朝から晩まで会場に居たいです!前回はアイドルマスターのライブに仕事で参加していたので、幕張から移動してきてお台場に着いたら、もう番長が死んでいて…。
番長:あれ? 確かその時はまだ生きてたんじゃない!?
日野P:あ、私が着いた瞬間に死んだんですね(笑)私を待って死んでくれたみたいな。なので次回は終日会場にいようと思います。NINさんが出られなかったら私が出ましょう。
番長:やばい、お荷物しかいないなマジで。ゼクスといい…
日野P:お荷物増えちゃいましたけど!それはともかくMASTERCUP.6。本当に楽しみにしてます。
――本日はありがとうございました。
TEKKEN TAG TOURNAMENT2 UNLIMITED GLOBAL CHAMPIONSHIP’13
大会名:鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド GLOBAL CHAMPIONSHIP ’13
開催日程:2013年10月26日(土)
開催場所:韓国 仁川市 ホテルハイアットリージェンシー仁川
大会主催:韓国CafeId
日本代表:ノビ・影丸
代表選出国・地域・および人数:韓国×3名 中国×2名 日本×2名 オーストラリア×2名 シンガポール×2名 インドネシア×2名 香港×1名 台湾×1名 マレーシア×1名 フィリピン×1名 タイ×1名 ニュージーランド×1名 アメリカ×1名
「鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド」世界大会の出場者や、会場来場者と世界中の『鉄拳』ファンがリアルタイムに情報交換・交流できるソーシャル多言語コミュニティです。弊社が運営する20カ国語に対応したソーシャル多言語コミュニティ「OKWaveありがとう」を通じて、世界中の鉄拳ファンの方々が言語の壁を越えてコミュニケーションできる環境を提供し、交流を促進し、世界大会を盛り上げます。
「OKWave ありがとう」は、20カ国語に対応したソーシャル多言語コミュニティサービスです。「感謝」、「感動」、「応援」などのポジティブな気持ちを、世界中のユーザー同士が共有できる投稿機能「ありがとうエピソード」をはじめ、ユーザー同士がお互いの投稿を翻訳し合うことで言語の壁を越えてユーザー同士が悩みや疑問を解決したり、相互理解を図る場を提供します。
ナムコ(ゲー専)
ナムコ公式ニコニコチャンネル「ナムコ ゲー専」!予告なしで配信が開始したり、したとおもったらやめたりと公式にあるまじきゆるゆるスタンスでお届けしております。すみません。メインパーソナリティはアイドルマスターをはじめとしたナムコのアニメタイアップキャンペーンの企画担当「日野P」と、配信時に周辺に居た人々でお送りいたします。ナムコの各種キャンペーン情報や裏話、開発秘話はもちろん、鉄拳有名プレイヤーの対戦や、大会も不定期放送いたします!よろしくお願いします★
■大会概要
MASTERCUP.6 TEKKEN 5ON5 BATTLE GP 2013
日時:2013年11月3日(日)
開催地:東京レジャーランド パレットタウン http://www.leisureland.jp/
住所:〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3-8
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
参加費:1チーム10,000円
エントリー期間:2013年8月17(土)0:00~2013年9月28日(土)23:59まで