全国でも屈指の巨大チーム「大日本風力発電所」双頭の一人「まったり」。11・3『MASTERCUP.6』への意気込みや戦術論について語ってもらった。
■「基本的には5on5では中々マンパワーっていうのは通用しにくいんですよ。」
――MASTERCUP.5の感想をお願いします。
まったり:初めての東京開催、個人としては二回目のMASTERCUP参戦でしたので、気合を入れて臨んだのですが、個人的には残念な結果となり不甲斐なく思ってます。ワイルドカードの決勝でうちのチームは負けてしまったのですが、もう少し上まで行けていたチームだったので、予選での一戦一戦の大事さを改めて痛感させられた大会でしたね。精進します。
――チームメンバーの関西勢は豪華でしたね。
まったり:そうなんです。なかでも、関西の若手成長株の「まこ竜」を大きな大会に連れ出せた事に関してはよかったかなと。いい経験をさせられたかなと思いますね。世代交代があまり上手くいってない印象の関西(特に大阪)ですが、古い世代の人間としては強い関西という図式は失って欲しくないので、「まこ竜」や組んだ事はないですけど「加齢」なんかにはこれからも頑張っていって欲しいところです。今現在「まこ竜」はドラゴンボールしかやってませんが(笑)
――トトカルチョ2位人気のチームでしたが1次予選敗退を監督として敗戦の分析をお聞かせください。
まったり:いやいや、2位!?初耳ですよ(笑)そんなに人気があったとは思いませんでした。ベットしていただいてた皆さんホントに申し訳ございません。正直1次予選敗退はこちらとしても予想外でした。ファラン使いの「のきなみ」さんにほぼ抜かれてしまったのですが、 敗戦の分析としてはまず単純に「のきなみ」さんが強かった(笑)ソロファランの火力をただただ活かしきられたってのが一番の敗因です。基本的には5on5では中々マンパワーっていうのは通用しにくいんですよ。勢いだけで5人殺せるってのは余程の火力や運が絡まないと無理なんですけどね。「のきなみ」さんにはそのパワーがあった(笑)地上HITで補正かからない連携や、昔懐かしいセットプレイを巧みに混ぜられてチームメイトはみんな死んでいきましたよ。個人的な敗因を述べさせてもらえば、対「のきなみ」さん戦で壁無しステージを選んで対戦に臨んだんですが、これが大きな間違いでした。僕はエディ×オーガというキャラ構成なんですが、当時キャラ変えをして初めての大きな大会だったので、あまり余計な事は考えずに前のエディ×ラースの気持ちで壁無しステージを選んでしまいました。エディ×オーガってのは壁無しも強いんですがやりこんだ現在から振り返るとやはり壁有りの方が断然強い。しかも相手はソロだったので、タッグクラッシュでの緊急回避が使えない条件がありますから壁でハメ殺すべきだったかなと思います。今回はエディ×オーガは全国でも一番使いこなせてると自負してますし、特に壁際では面白いネタをたくさん皆さんにご披露できると思います。ご期待下さい。
――富山と東京の会場や環境を比べての感想をお願いします。
まったり:これは皆さんの想像通りなんじゃないですかね(笑)比べ物にならないぐらいいいですよって言ったら富山の人たちに怒られるかもしれませんが、九州から参戦する人間としてはこんなにありがたい事はないですね。飛行機でも新幹線でも一本ですし、会場までや道中の移動を公共の交通機関ですべてまかなえるのは本当に大きな違いだと思います。 もちろん富山でいただいた美味しい寿司なんかを東京で食べるとなると、お値段がお高くなってしまう。それにこういう機会でもないと富山には行く機会がない。そういう意味では富山開催もよかったなと思いますが(笑)もう1点挙げるとしたら、MASTERCUP開催時に東京では対戦環境に困らない事もありますね。プレイヤー人口も多いですし、巣鴨という聖地だけでなく秋葉原や新宿などなど人が集まる拠点が多いので遠征で来るプレイヤーとしてこれ以上の環境はないと思います。東京開催は色々と問題も多いでしょうが、一地方プレイヤーとして続けていただきたいと思ってます。
――今回のチームコンセプトやメンバー紹介をお願いします。
まったり:うーん。チーム名にもなってますが、チームコンセプトを一言で言えば「再生工場」ですね。そもそも初めは知識豊富な人間を集め、「鉄拳アーカイブ」みたいなコンセプトのチームにしたいと思って、「38」と「福士」に声を掛けたのですが、「仁義なき軍鶏」と「スペシャルピコハん」が福岡の若手チーム(大日本風力発電所外伝)にボロ雑巾のように捨てられたのを拾った事でコンセプトに歪みが生じてきました。んで、よくよくメンツを見たら過去に栄光を抱えたプレイヤーで現在くすぶっているプレイヤーが集まってんなと。結果的に前述のコンセプトが一番近いかなーってなりましたね。要は後付けです(笑)メンバーは東京から「福士」、その他はすべて福岡から「38」、「仁義なき軍鶏」、「スペシャルピコハん」です。え?「38」は大阪?いやいや、彼は一年のうち半分は福岡に遊びに来てますし、鉄拳は福岡でしかほとんどやってないので、紛れもない福岡勢です。「福士」はご存知の通り元アルカディアライターで有名ですから皆さんご存知ですよね。特に説明はいらないでしょ。個人的に仲良くしてもらってる縁で組みました。今回はアマキン×レオで参戦予定です。ここ最近は大きな大会での目立った活躍がないのでここらで一花咲かせてやりたいなと思います。「38」は僕が参加したMASTERCUPでは必ず組んでます。「みやた」って名前の方がわかりやすいですね。関西の重鎮のJC×ラース使いです。とにかく勝負強い。そんなところでそんな技打つの?って技が全部当たる人です。「38」側から断られない限り僕はMASTERCUPには彼と出たいですね。いわば右腕だと勝手に思ってます。
――なるほど、リアル福岡のメンバーもお願いします(笑)
まったり:「仁義なき軍鶏」は福岡の古参プレイヤーで、ご存知の方もいるかもしれませんが闘劇05で優勝した韓国の「Nin」氏を準決勝で追い詰めたプレイヤーです。 僕個人とも10年来の付き合いがあり、福岡を牽引してくれているおじさんプレイヤーの一人ですね。(※詳しくはこちら→http://mastercupofficial.com/3970)
――若くして再生メンバーのスペシャルピコハんについてもお聞かせください。
まったり:「スペシャルピコハん」は福岡の元若手No.1プレイヤーです。今は「弦」にその座を奪われて拗ねてます。ジェイシー×リーっていう珍しいキャラ構成ですが、コンボ精度・強心臓・昆虫のような痛覚の無さと3拍子(←?)揃った若手です。こちらも「仁義無き軍鶏」同様MASTERCUPでは初お披露目なので、期待して下さい。(※詳しくはこちら→http://mastercupofficial.com/4215)
――地獄祭のメンバーが中心ですね。この時の戦績と分析をお願いします。
まったり:戦績はベスト4でしたが結果には満足してます。どちらかといえば勝てるチームでの参戦というより仲良しチームで出たいって気持ちがあってのチーム編成でしたし、その中でチーム全員が活躍できてましたしね。3on3っていうのはどうしてもマンパワーで寄り切られる事があるので、あまり考えずに試合に臨むようにしてるんですが、その中でもメンバーの細かい出し順等意識してやった事が結果に結びついた試合がいくつかあったので、それは大きな収穫だったと思います。MASTERCUP本戦で活かせるようにがんばります。
■「骨折したりするとゲームどころじゃないですしね。」
――名伯楽のまったり監督からしてMASTERCUPという5on5を頂点まで上がるための戦略と戦術などありましたらお願いします。
まったり:前回はちょっと詳しく話しちゃったけど、基本的にそれはここでは言えないでしょ(笑)企業秘密的なやつですよ。強いて言うならみんなこの日の為にやりこんでるのは当たり前ですし、強いプレイヤーだらけなのは当たり前ですから、他に詰める所があるとすれば運ですよ、運。運がいいプレイヤーを如何にチーム内に引き込めるかってのがポイントですよ!当日までにお守り買ったりお払い行ったりしておきましょう。・・・冗談はさておき(半分冗談ではないですが)、一つだけお話しするなら当日会場内でしっかりと「見る」事です。予選で当たる相手チームが先に試合をするならその試合内容や、もし予選を抜けたとしたら勝ち上がりそうな他のチームなどなど、勝つための情報はいつでも目の前に転がってるんですよ。それを如何にちゃんと拾えるか、ちゃんと分析できるか、ちゃんと活かせるかというのが当日勝ち上がるポイントだと思ってます。あとは怪我等せずに万全のコンディションで当日を迎えるように努めるって事も大事ですね。骨折したりするとゲームどころじゃないですしね。
――怪我はた・い・へ・んですね。VFのBT杯を経験してきたまったりとしては、鉄拳のMASTERCUPをどう見てますか?
まったり:歴史という超えられない壁では14回も数えるビートライブカップとMASTERCUPは比べられないですが、もうMASTERCUPは鉄拳界のビートライブカップって言っても過言ではないんじゃないでしょうか?規模もそうですが、大会のクオリティもそうですし、一つのゲームタイトルを牽引するコンテンツとしては現状No.1だと思います。最近オンライントーナメント等色んな個人戦の大会が開かれたり、ニコニコ生放送で盛り上がっているのも、やはりMASTERCUPという団体戦へのモチベーションありきな部分があるんじゃないかなあと個人的には感じますね。VFでも個人戦の大会はメーカー主催等でずっと行われているんですけど、みんなベクトルはビートライブカップの方を向いてるんですよ。ビートライブカップがあるから一年間頑張ろうみたいな。MASTERCUPに参加するプレイヤーもそういう風になってきたんじゃないかなあって。というかそういう風になるといいなあって思ってます。現に僕はもうそうなってますから(笑)
――韓国チームが参戦しますがどう見てますか?
まったり:あの強そうなところですよね?意識してないって言うと嘘になりますが、特に参戦したからといって何とも思わないですね。当たればやっぱり嫌ですけど、どこと当たっても勝つのはうちのチームですから。というか韓国からの参加チーム数少なくないですか?もったいぶってんのかな(笑)韓国~東京って福岡から東京へ行くのとそんなに距離も変わらないですし、むしろもっと韓国のプレイヤーの皆さんにはMASTERCUPに参加して欲しいです!さらなる参加を次回待ってます!!
まったり:そういえば地獄祭にも「冷麺星人」さんが来ててちょこちょこと話したんですけど、オーガの事すげー誉めてくれたから大好きです(笑)また福岡に遊びに来てください!
――MASTERCUP.6への意気込みをお願いします。
まったり:もうそろそろいい加減勝ちたい。うん、勝ちたいです。TAG2でのMASTERCUPってひょっとしたら最後かもしれないじゃないですか。まあ次回作の話もまだなんもないからひょっとしたら来年もTAG2かもしれませんけどね。僕はチェンジ関連の読み合いだけで食ってる部分が大きいこともあり、TAG2じゃないと強くない人間なので今回は是が非でも優勝したいです。 年齢的にもだいぶ厳しい年齢に差し掛かってますからね。まあ、世の老害(じゃくらー・ミスター・HIZAマスターetc)どもとは一味違うところをしっかりと見せつけてあげますよ。中年の星はお前らじゃない、「まったり」なんだよって。
――大変なところありがとうございました。お大事に。
※このインタビューの写真の中にはフィクションが含まれております。
■大会概要
MASTERCUP.6 TEKKEN 5ON5 BATTLE GP 2013
日時:2013年11月3日(日)
開催地:東京レジャーランド パレットタウン http://www.leisureland.jp/
住所:〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3-8
タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
大会形式:5on5
参加費:1チーム10,000円
エントリーは終了いたしました。たくさんのご参加まことにありがとうございます。