世界大会2013、MASTERCUP.6での敗戦を経て精神的に強くなれたというノビ。今回は関東の強いプレイヤーを上から集めたのではなく、関東鉄拳の聖地巣鴨のやり込み勢を中心にチームを編成。マタドール杯への意気込みを語ってもらった。
■「昨年は世界大会2013とMASTERCUP.6のお陰で精神的に飛躍的に成長できました。」
――今回のチームコンセプトをお願いします。
ノビ:最初は同年代チームで組みたかったんですが、今本気で鉄拳やっているプレイヤーが「なし(弟)」しかいなくて諦めました。そこで次に巣鴨でやり込んでいるプレイヤーに絞ってチームを編成しました。今回は影丸と話し合ってメンバー探しをして「ノビ、影丸、BKC、タケ、あみーご」になったんです。
――ノビが組むチームとしては新しい顔ぶれが2名いますね。ご紹介ください。
ノビ:安定の影丸、安心のBKCに加え、「タケ」くんは本当にやり込みマシーンです。巣鴨のランキングバトルも度々優勝してますし頼りになります。「あみーご」は鉄拳王にもなっているし本当にストイックに段位戦するし、やり込んでいるんですよね。本当に楽しそうに鉄拳をやりますし、好きなんだな~と感じさせられます。MASTERCUP.6で2次予選で大将戦をしたんですけど、大会では本当に当たりたくないスタイル、かつしっかりしているので今回チームメイトとしてもイチオシのプレイヤーです。こんな頼り甲斐のあるやり込んでいる仲間達と出場しますし、伸び伸びと鉄拳が楽しめそうです。やらかし勢には負けないと思いますし、安定して決勝トーナメントまで勝ち上がると思っています。
――外野から見ていても強さのベクトルが違うメンバーに感じましたが実際はいかがでしょうか?
ノビ:お互いに共通しているのは「今やり込んでいる」という所だけで、後はそれぞれ得意な分野が違う強いプレイヤーが集まったチームなので、俺が安心して先鋒を担う事もできますね。俺が負けたとしても、その試合内容から対策した次鋒に信頼してバトンタッチできるのが強みです。異物である事で、お互いに強く支え合えると思っているので結果が楽しみで仕方ありません。
――時間もたったことですし、MASTERCUP.6の決勝トーナメント「準決勝」の試合の結果について感想を語っていただけますか?
ノビ:あのクダンス戦で壁コンボを決めれば勝ちが確定する場面で投げが暴発してコンボミスし、そこから逆転され負けてしまいました。俺的には間違いなくボタンを押したつもりだからなんですよね。ミスをしないようにRPをホールドしながらボタンを押したんですけど、手が震えていたのか間違えてRKを押していてしまい…勝ちを逃しまって・・・ただ単に正直そこからひよりました(笑)ブリさん(鰤丸)さんに言われたんですけど「あれで決めたら100点だった。でも、あれで負けたらマイナス100点や。」って(笑)本当に言われる通りで、その日は本当にへこみましたね…でも、もう次の日から前向きに考えるように切り替えました。昨年は世界大会2013とMASTERCUP.6のお陰で精神的に飛躍的に成長できました。そこで得た成長が巣鴨でのインストラクターとしてもプラスになっていると思っています(笑)
――巣鴨のインストラクターとして講習についてお聞かせください。
ノビ:PCで入力したデータや情報をライブモニターに映す『グループ講習』というのを行っていまして、受講者の方々が帰る時に資料として紙で持って帰って復習してもらえたらいいなと思考中です。これが準備にかなり時間がかかりまして、4~5時間は平気でPCの前で奮闘してます(笑)自分自身も勉強になる事もありますが、複数の受講者の方々に少しでも分かりやすく伝わればと日々悩むばかりです。通常のマンツーマンの講習は受講内容を、実際ゲームを使って講習した映像と、俺がしゃべった内容をマイクで収音した内容を1枚のDVDに焼いて復讐用にお持ち帰りいただいております。
――それは至れり尽くせりですね。2代目鉄拳番長の肩書きでインストラクターとしての手応えはどうでしょうか?
ノビ:鉄拳TAG2になってプレイヤーの絶対数は…ただ、巣鴨で講習を行っていると感じるんですけど、確実に新規層のプレイヤーが講習を受けることによって定着しているのを肌で感じますね。鉄拳って確かに覚える事が多くて難しいゲームかもしれませんが、それを補っても余りある爽快感と刺激のある他にはない格闘ゲームだと思うので、是非皆さんも何か壁に当たることがありましたら巣鴨にお越し下さい。鉄拳の楽しみ方を広げて行きましょう!そのお手伝いをさせていただけましたらと思います。
――それでは講習の紹介をお願いできますか?
ノビ:火曜日は初心者層の集まる日で「グループ講習」等を企画して行っています。水曜・土曜日がレベルの高いプレイヤーが集まる日。日曜日はイベントや様々な要望にお答えしたりしております。どんなレベルのプレイヤーにも対応でいるような曜日を設定して皆さんをおもてなしできるようにしております。地方からお越しの方は是非ご予約を入れていただけましたらと思いますのでよろしくお願いします。巣鴨は沖縄、北海道、海外等どんな所から来ても対応できるようなゲームセンターを目指しておりますので、皆さん是非遊びに来てください!
――第4回マタドール杯のリベンジは考えていますか?
ノビ:前回準決勝で負けましたので、今回は決勝戦にとらわれずに、決勝トーナメントの早い段階でもいいので関西一軍チームとは是非当たってどちらが勝つか白黒つけたいですね。関西って俺からしたらアウェイですけど、逆にその方がやりやすいという所もありますので今から楽しみにしてます。アウェイと言いながらも仲の良いプレイヤーも多いですし(笑)終わったあとは最近良く鉄拳の話をするの鰤丸さんと対戦して楽しみたいです。
――先程から楽しみたいというワードがノビからよく出ますので、ノビ流の大会の楽しみ方を教えてください。
ノビ:まず、俺的には大会は「お祭り」というコンセプトなんですよね。名誉など何かをかけて戦うというのも心地よい緊張感はありますが、その前に大きな大会は鉄拳の大好きな奴らが集まる素敵な場所なので、同窓会的な雰囲気を満喫しますね。「勝てなきゃ絶対ダメだ」って思って挑む大会って基本的には嫌いなんですよ。大きな大会であるほど、気軽に1プレイヤーとして常に鉄拳を楽しんで臨みたい。俺的には大会を楽しめれば、結果的には俺が勝っていると思うんです(笑)このチームなら俺が負けても大丈夫だなって思える程、リラックスして挑める事の方が大事だと思っています。WCG2012の時なんか本当にユウさんの管理や雰囲気作りのお陰でリラックスして試合に挑めたので伸び伸び鉄拳が出来ました。あの時、韓国勢は「俺達は負けられないんだ」ってオーラを出しすぎていて悲壮感すらありました。地元開催だったからかもしれませんが息苦しそうでした。俺は常に自分は所詮世界の何百万人いる鉄拳プレイヤーの1人でしかないんだという「鉄拳を楽しむ」初心を必ず忘れないようにしていますね。
――世界大会2013ではその辺どうでしたでしょうか?
ノビ:前日は信じられないぐらいプレッシャーを感じてしまい、寝れなくて動画を見直しまくって朝まで起きていました。体調管理ができなくてかなり自己嫌悪しましたよ。これまでこんな事ありませんでした。正直、俺が影丸にWCG2012でユウさんがしてくれた様な体調管理や雰囲気作りをしなきゃいけなかったんですけど、全く出来ませんでした(笑)ユウさんからもっと勉強して成長したいですね。俺は自分自身の気持ちが弱いんだなと実感させられ、いい経験になりました。この経験で成長できたと思いますし、精神的に強くなれたと確信してます。
――最後にマタドール杯に向けての意気込みをお願いします。
ノビ:このチームは安定で準決勝までは上がれると思っています。お互いのミスもフォローできるくらいの親しい間柄でもありチームワークもあります。充分やりこんでいますし、マタドール杯はまだ獲ってませんから、5連覇のかかっているマタさんには悪いですけど、今回は俺たちが優勝します。
『第5回マタドール杯』
■日時:2014年3月22日(土)
■場所:京都a-cho http://www.a-cho.com/
■住所:京都市中京区寺町通り四条上る東大文字町302・303 A-breakビル2F&3F
■タイトル:アーケード 鉄拳TAG2U
■大会形式:5on5
■エントリー:先着限定56チーム+予備予選28チーム=合計84チーム(420人)
■参加費:1チーム5,000円
■主催:京都a-cho、マタドール
■運営協力:MASTERCUP
■メイン実況・解説 ゲンヤ・ハメコ。
■協力実況・解説 ペこス・ベガヲ